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ホンダ、チョップトップの新型軽自動車「N-BOX スラッシュ」

X、X・ターボにフォスターと共同開発した高音質・重低音の「サウンドマッピングシステム」標準設定

2014年12月22日発売

138万円〜188万円(2トーンカラースタイルは151万9400円〜193万9400円)

 本田技研工業は12月22日、新型軽自動車「N-BOX /(スラッシュ)」を発売した。価格は138万円〜188万円で、ルーフ色などが塗り分けられる2トーンカラースタイルは151万9400円〜193万9400円。

N-BOX スラッシュ

N-BOX スラッシュ

タイプ エンジン 変速機 駆動方式 価格
G 直列3気筒DOHC 0.66リッター CVT 2WD(FF) 1,380,000円
4WD 1,500,000円
G・Aパッケージ 2WD(FF) 1,460,000円
4WD 1,580,000円
G・ターボ Aパッケージ 直列3気筒DOHC 0.66リッターターボ CVT(7スピードモード付き)+パドルシフト 2WD(FF) 1,590,000円
4WD 1,710,000円
X 直列3気筒DOHC 0.66リッター CVT 2WD(FF) 1,650,000円
4WD 1,770,000円
X・ターボ 直列3気筒DOHC 0.66リッターターボ CVT(7スピードモード付き)+パドルシフト 2WD(FF) 1,760,000円
4WD 1,880,000円
N-BOX スラッシュ 2トーンカラースタイル

N-BOX スラッシュ 2トーンカラースタイル

タイプ エンジン 変速機 駆動方式 価格
G・Aパッケージ 直列3気筒DOHC 0.66リッター CVT 2WD(FF) 1,519,400円
4WD 1,639,400円
G・ターボ Aパッケージ 直列3気筒DOHC 0.66リッターターボ CVT(7スピードモード付き)+パドルシフト 2WD(FF) 1,649,400円
4WD 1,769,400円
X 直列3気筒DOHC 0.66リッター CVT 2WD(FF) 1,709,400円
4WD 1,829,400円
X・ターボ 直列3気筒DOHC 0.66リッターターボ CVT(7スピードモード付き)+パドルシフト 2WD(FF) 1,819,400円
4WD 1,939,400円

 N-BOX スラッシュは車名からも類推できるように、ホンダの「Nシリーズ」の第1弾となった軽トールワゴン「N-BOX」をベースとする派生モデル。同じ派生モデルである「N-BOX+」がラゲッジスペースのフロアを後方に向けて低く傾斜させ、大きさの異なる3枚のボードを組み合わせてユーティリティを高めているのに対し、N-BOX スラッシュでは大胆なチョップトップスタイルを採用して個性的なルックスを獲得。Nシリーズの第5弾として既存モデルとまったく異なるポジションの確立を目指し、ハイトワゴン市場に“異端の風”を吹き込む1台として製作された。「ファンキー・チョップトップ」を開発コンセプトに、これまでのNシリーズで追究してきたような広さや使い勝手といった性能・機能を軸とした評価ではなく、見る人、乗る人に驚きを与える感性軸に訴えかけるニューモデルとなっている。

「BOXクーペ エクステリア」をテーマに独自の存在感を追究。フロントドアのアウターハンドルやフューエルリッドにはクロームメッキを施している。ボディーサイズは3395×1475×1670mm(2WD車の全長×全幅×全高。4WDの全高は1685mm)、ホイールベースは2520mm

 エクステリアデザインは「BOXクーペ エクステリア」をテーマに、外装の要所にメッキ加飾を施してカスタムテイストを演出。ベースとなるN-BOXからルーフ位置を100mm低くしたチョップトップスタイルのほか、リアドアがスライドドアからヒンジドアに変更されているのも大きな特徴となっている。ルーフは後方に向かって緩やかに低くなり、リアドアのウインドーは後方に上下から絞り込まれるようなスタイル。リアドアのアウタードアハンドルをウインドー後方にビルトインして存在感を薄め、2ドアクーペのような印象を作り出している。また、最低地上高も10mmローダウンされ、合計で全高が110mm低くなっている。

 ボディーカラーは8色を設定し、ホワイト、ブラック、レッドのルーフカラーと組み合わせる2トーンカラースタイルもグレード別に設定。2トーンカラースタイルの車両はフロントグリル上部、ドアミラーなどがカラーコーディネートされる。

プレミアムホワイト・パールII
ポリッシュドメタル・メタリック
スマートブラック
ミラノレッド
プレミアムディープモカ・パール
プレミアムイエロー・パールII
ブリリアントスポーティーブルー・メタリック
サーフブルー
プレミアムホワイト・パールII&ブラック
プレミアムホワイト・パールII&レッド
プレミアムディープモカ・パール&ブラック
プレミアムディープモカ・パール&ホワイト
ポリッシュドメタル・メタリック&ブラック
スマートブラック&ホワイト
ミラノレッド&ホワイト
プレミアムイエロー・パールII&ホワイト
ブリリアントスポーティーブルー・メタリック&ホワイト
サーフブルー&ホワイト
フロントグリルはN-BOXのボディー同色からクロームメッキに変更
Cピラーにはビレット調ピラーガーニッシュを配置。リアドアのウインドー後方にアウタードアハンドルをビルトインする
リアドアはスライドドアからヒンジドアに変更されている
X・ターボ専用の15インチアルミホイール。タイヤサイズは165/55 R15 75V
X専用の14インチカラードディッシュホイール。ブラック(左)とホワイト(右)の2色を用意。タイヤサイズは155/65 R14 75S
Gグレードの各車は14インチのスチールホイール+フルホイールキャップを装着。タイヤサイズは155/65 R14 75Sで、シルバー(左)とホワイト(右)を設定する
N-BOX スラッシュの走行イメージ

 ボディーやパワートレーンといったプラットフォームはN-BOXから継承したものとなるが、全高が110mm低くなり、車両重量も10〜30kg軽くなることを受け、エンジン&CVT、足まわりなどのセッティングを変更。また、ボディーではルーフが下がることにともなってドアやテールゲートなどの開口部が小さくなる物理的なメリットに加え、N-BOXの生産開始から3年が経過するなかでボディーの剛性強化に効果のあるポイントが見つかったことなどからフロアパネルにも改良を実施。ボディー剛性の強化によって乗り心地と運動性能の両面がレベルアップしている。

 パワートレーンでは、S07A型エンジンの自然吸気で発生する43kW(58PS)/7300rpm、最大トルク65Nm(6.6kgm)/4700rpm、ターボで発生する47kW(64PS)/6000rpm、最大トルク104Nm(10.6kgm)/2600rpmという数値に変化はないが、インジェクターの噴霧特性やECU制御の最適化を実施。車重の軽量化に適応させたCVTのファイナルギヤレシオとも合わせ、JC08モード燃費は自然吸気の2WD車で最高25.8km/L、ターボの2WD車で最高24.0km/Lに向上している。

ターボは47kW(64PS)/6000rpm、最大トルク104Nm(10.6kgm)/2600rpmを発生
自然吸気は43kW(58PS)/7300rpm、最大トルク65Nm(6.6kgm)/4700rpmを発生

 インテリアも基本的な形状などはN-BOXを踏襲しているが、チョップトップの外観が持つアメリカンなテイストを内装でもコーディネートし、クーペテイストのパーソナル感を演出するため5種類の個性的なストーリー表現を採用している。基本になるのはブラックの内装色にベアメタル(むき出しの金属)調のシルバー加飾を内装の要所に配置した「ストリートロッドスタイル」と、1950〜1960年代のアメリカの家庭をイメージしたベージュとホワイトの色使いとなる「ブライトロッドスタイル」の2種類。

 これに加え、合成皮革シートや加飾パネル付きステアリング、プリント加工のインパネ加飾などをセットでオプション装着する「インテリアカラーパッケージ」をラインアップする。それぞれ、カリフォルニアのロードサイドで営業するダイナーレストランの店内をイメージした「ダイナースタイル」、ハワイの海岸近くでサーフィンなどを楽しむイメージの「グライドスタイル」、テネシーのジャズやブルースが流れるライブハウスをイメージした「セッションスタイル」の3種類が用意され、N-BOX スラッシュの個性を車内でも存分に味わえる。

「ストリートロッドスタイル」のインテリア
「ブライトロッドスタイル」のインテリア
X、X・ターボに設定される「インテリアカラーパッケージ」では、合成皮革シート、加飾パネル付きステアリング、専用カラーのインパネ加飾などが装着される
「ダイナースタイル」
「グライドスタイル」
「セッションスタイル」

 また、N-BOX スラッシュならではの専用アイテムとして、純正オーディオのサウンドにこだわった「サウンドマッピングシステム」をX、X・ターボに標準設定した。8スピーカー+1サブウーファーで構成されるこのオーディオシステムでは、低音を担当するサブウーファーをインパネ中央下側にレイアウト。専用の高剛性振動板を100φの大型マグネットで駆動するこのサブウーファーは、音響ブランドのフォスターと共同開発したバックロードホーン型となっており、フロントシート下のスペースを上下2段に分けて空気が振動するスペースを創出。コンパクトな車内でパワフルな重低音を響かせる。

 このサブウーファーに、フロントに17cmケブラーコーンスピーカー×2+アルミドームツィーター×2、リアに12cmケブラーコーンスピーカー×2+アルミドームツィーター×2を組み合わせ、新開発の専用MOS-FETパワーアンプで駆動させる。ケブラーコーンは剛性が高く、歪みの少ない切れのある低音を再生。ドームツィーターのアルミフィルムも剛性に優れ、ネオジウムマグネットとの組み合わせでクリアで繊細なサウンドを生み出す。N-BOX スラッシュではベースとなるボディーの遮音についても、ダッシュボードインシュレーターの形状見直しやフロントフェンダーエンクロージャーの採用などを行って静粛性向上を図っているが、サウンドマッピングシステムを備えるX、X・ターボでは、ルーフライニングインシュレーターの追加、フロントドアホールのシール性向上などを実施して音楽をより楽しめる環境作りを推し進めている。

高音質を追究した「サウンドマッピングシステム」では専用のバックロードホーン型サブウーファーを開発。シート下の空間にホーン部を2階建て構造で設定し、4.7Lのエンクロージャーで10L相当の低音を実現。トランクなどに設置されることが多いサブウーファーだが、耳の前方になるインパネ側に設置したことも音質向上に寄与するという

 車内のユーティリティではリアシートに左右別のスライド機構を追加。これまでNシリーズでは、N-BOX、N-BOX+、N-ONEで前後位置を固定した左右別のチップアップ&ダイブダウン、N-WGNで左右一体の前後スライド&左右別のシートバック前倒しをリアシートで採用してきたが、ユーザーからはN-BOXなどのシートでもスライドを要望する声が多く、N-BOX スラッシュから190mmの前後スライドを実現した。従来は低いフロアまで座面下からフットパイプをまっすぐ下ろして固定していたが、新たにフロアと座面の間にシートベースを設定。フットパイプを太くして強度を上げ、シートベースのフットガイドに対して斜め後方に伸ばして固定するスタイルに変更し、スライドレールの上をシートベースごと前後に移動できるようにしている。

 シートアレンジとしては「ユーティリティー・モード」「ロング・モード」「トール・モード」「リフレッシュ・モード」の4種類を使い分ける「ULTR SEAT(ウルトラシート)」を採用しており、リアシートに左右別のロングスライドが採用されたことで使い勝手がさらに向上している。ラゲッジスペースの荷室容量は、床下収納と合わせて4人乗車時で296L、リアシートを両側ともダイブダウンさせた最大時は743Lとしている。

「ユーティリティー・モード」
「ロング・モード」
「トール・モード」
「リフレッシュ・モード」
座面をチップアップさせたトールモードなどでも前後スライド機構の追加が効果を発揮
荷室容量は床下収納と合わせて4人乗車時で296L。リアシートを両側ともダイブダウンさせた最大時のユーティリティー・モードでは743L

 このほかに装備では、パワーステアリングのアシスト力を2段階に変更可能な「モード切替ステアリング」を採用。インパネに設置されたスイッチを操作して、操舵にしっかり感のある「標準」、アシスト力を強めて軽快に操作できるようにする「軽め」を用意し、普通車と乗り替えても違和感がないようにしたり、駐車場などの低速域だけ「軽め」を利用するといった使い分けも可能になっている。また、センターコンソールのトレーにはqi(チー)規格対応のワイヤレス充電器を設定している。

 アクティブセーフティの装備では、「VSA(ABS+TCS+横すべり抑制)」「ヒルスタートアシスト機能」「エマージェンシーストップシグナル」などを全車標準装備。また、ベースグレードのG以外には、約30km/h以下の走行時に機能する「衝突軽減ブレーキ」と誤操作による急発進を防止する「誤発進抑制機能」を組み合わせる「シティブレーキアクティブシステム」、「前席用i-SRSエアバッグ+サイドカーテンエアバッグ」をセットにした「あんしんパッケージ」を標準装備している。

「モード切替ステアリング」では、ステアリングと+のアイコン側にスイッチをスライドさせると、パワーステアリングのアシスト力が強まり軽くステアリングを回せるようになる
スマートフォンなどの充電を想定したワイヤレス充電器
7インチのタッチパネルを備えるディスプレイオーディオはG以外のグレードでオプション装着が可能
「衝突軽減ブレーキ」と「誤発進抑制機能」を組み合わせる「シティブレーキアクティブシステム」は「あんしんパッケージとしてG以外のグレードに標準装備
急制動時にハザードランプを高速点灯させる「エマージェンシーストップシグナル」は全車標準装備
「前席用i-SRSエアバッグ+サイドカーテンエアバッグ」の作動イメージ

(編集部:佐久間 秀)