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スズキ、ハンガリー生まれの新型クロスオーバー「SX4 S-CROSS」
新4WDシステム「ALLGRIP」採用
(2015/2/19 11:53)
- 2015年2月19日発表
- 204万1200円~225万7200円
スズキは2月19日、新型クロスオーバー「SX4 S-CROSS(エスエックスフォー エス クロス)」を発売した。価格は204万1200円~225万7200円。SX4 S-CROSSはスズキの世界戦略車としてハンガリーのマジャールスズキで生産され、日本に輸入されて販売される。
モデル | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 | エコカー減税(取得税/重量税) |
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SX4 S-CROSS | 直列4気筒DOHC 1.6リッター VVT | CVT(7速モード付き) | 2WD(FF) | 2,041,200円 | ― |
4WD | 2,257,200円 | 60%/50% |
SX4 S-CROSSはスズキがかつて販売していたコンパクトハッチバック「SX-4」の流れをくむ新型クロスオーバー。エンジンはスイフトスポーツなどにも搭載されているM16A型を採用し、7速モードを備える副変速機構付きCVTと組み合わせる。ボディーサイズは4300×1765×1575mm(全長×全幅×全高)でホイールベースは2600mm。車両重量とJC08モード燃費は、2WD(FF)車が1140kgで18.2km/L、4WD車が1210kgで17.2km/Lとなっている。ボディーカラーは新色の「クリスタルライムメタリック」「クールホワイトパール」を含む全4色をラインアップ。
搭載する直列4気筒DOHC 1.6リッター VVTエンジンのM16A型は、ピストンリングの張力低減やピストン&コンロッドの軽量化、ベアリング幅の低減、クランクシャフトの細軸化などによってフリクションを低減。最高出力86kW(117PS)/6000rpm、最大トルク151Nm(15.4kgm)/4400rpmを発生。また、ボディーには高張力鋼板化を多用して剛性強化と軽量化を両立。インパネ樹脂パーツの見直しやエンジン&サスペンションの軽量化などと合わせ、従来型にあたるSX4からサイズアップしているにもかかわらず、同じ2WD車比で車両重量を50kg軽量化している。
新採用となった「ALLGRIP」は、センターコンソールのシート脇に設定された「ALLGRIPモードスイッチ」を使い、「AUTO」「SPORT」「SNOW」「LOCK」の4つの走行モードを選択しながら運転できるシステム。ドライバーが選択したモードごとに、電子制御4WD、エンジン、CVT、ESP、車両運動協調制御システムを路面状況や運転操作などに応じて最適にコントロール。クロスオーバーらしく走行安定性と走破性を高度に両立させる。
このほか、エンジンマウントシステムを車体にエンジン振動が伝わりにくい「ペンデュラム式」に変更。エクステリアデザインの検討段階から空力性能を追究して風切り音の発生を抑え、ドアシールの2重化、ダッシュインナーサイレンサーの拡大と板厚アップ、フェンダーライニングの吸音材使用などの防音、防振対策を実施。静粛性が高く快適な車内空間を実現している。
車内スペースはSX4からボディーサイズの全長が150mm、ホイールベースが100mm拡大していることを活用し、室内長を20mm増やしたほか荷室容量も従来比167L増の420Lとしている。また、フロントシートのシートバック形状を変更してリアシートのレッグスペースを広げ、ドア開口部をフロント17mm、リア22mm拡大して乗降性も高めている。5人乗車時でも420Lの容量を確保するラゲッジスペースは、リアシートを6:4分割可倒式として用途ごとに使い分け可能としたほか、ラゲッジスペースのフロアに上下2段階で高さ選択できるラゲッジボードを設定。リアハッチの開口スペースも横幅をSX4から75mm増の1125mm、地上高を60mm下げた695mmとして使い勝手を向上させている。
【お詫びと訂正】記事初出時、車両サイズの全高の数値が間違っておりました。正しくは1575mmになります。お詫びして訂正させていただきます。