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Qualcomm、メルセデスAMGペトロナス F1チームの公式テクノロジパートナーに

コネクテッドカーの技術開発で協力

2015年3月2日(スペイン時間) 発表

 米Qualcommは3月2日(スペイン時間)、「メルセデスAMGペトロナス F1チーム」と複数年に渡る公式テクノロジパートナー契約を締結したことを発表した。2015年マシン「W06 Hybrid」のシャーシやチームウェアなどに「Qualcomm」のロゴが記載される。

 Qualcommでは接続性や安全性、ナビゲーションシステム、インフォテインメントシステム、ワイヤレス給電技術「Qualcomm Halo」など、自動車メーカーやサプライメーカーとともに40以上の取り組みを進めている。

 メルセデスAMGペトロナス F1チームとの協業においても、通信デバイス向けの半導体企業であるQualcommの専門知識を活用し、レース中の速度や自動車の信頼性に加え、操作性や電力効率の向上などでレース中のパフォーマンスや利便性を高める新たなコネクテッドカーの技術開発を行なう。また、今後はリアルタイムのデータ送信、センサーネットワーク、ワイヤレス給電の統合なども視野に入れている。

 Qualcomm Incorporated社長のDerek Aberle氏はニュースリリースの中で、「メルセデス・ベンツはモータースポーツ界をリードしており、この協業は新技術を発展させる主要な実験場となる。メルセデスAMGペトロナス F1チームを次のレベルに押し上げることを楽しみにしているし、その結果、自動車技術も改良される」とコメント。

 一方、メルセデス・ベンツ・モータースポーツのトト・ヴォルフ氏は「F1チームは勝利をつかむために、年々電子機器や接続性への依存を強めており、Qualcommとの協業に興奮している。新しい接続機能で私たちの車のポテンシャルを明らかにし、将来的にこの技術のさらなる応用の可能性を探りたい」としている。

(多和田新也)