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NEXCO中日本、3月8日開通の圏央道 海老名JCT~寒川北ICを事前公開

圏央道の神奈川区間「さがみ縦貫道路」が全通、新湘南バイパスと東名高速を接続

2015年3月4日実施

圏央道の海老名JCT
海老名JCTを示す標識

 NEXCO中日本(中日本高速道路)は3月4日、圏央道(首都圏中央連絡自動車道)の寒川北IC(インターチェンジ)~海老名JCT(ジャンクション)の現場見学会を開催。3月8日21時の開通を前に報道関係者に新規区間を公開した。

 今回の開通で、圏央道の神奈川区間「さがみ縦貫道路」が全線開通することになり、既存の開通区間と合わせると新湘南バイパスから、東名高速、中央高速、関越道が繋がり、圏央道の西側部分が完成する。

今回開通する寒川北IC~海老名JCT

 開通効果としては、神奈川県の湘南エリアから、東京、埼玉、群馬まで一本の道路で行き来することが可能となり、人気の観光地となる湘南エリアへのアクセスのしやすさなど、観光需要の活性化なども期待されている。

 具体的には「海なし県」とされる群馬県と埼玉県については、茅ヶ崎のサザンビーチまでの時間が、鶴ヶ島ICから約1時間13分、高崎ICからは1時間47分と、埼玉県民と群馬県民の最寄りの海が変わり、気軽に湘南へ行くことができると同社では試算している。

 また、同社では2012年に発生した笹子トンネルの事故後、安全対策を見直したといい、開通に向けて、中日本高速道路東京支社の総務企画部広報の櫻木由美子氏は「圏央道の建設に関してNEXCO中日本の管轄する区間として最後の開通となりますが、今後の道路管理においてもお客様の安全を最優先していきたい」とコメント。

 今回の見学会においても、行き先表示を示す看板が道路上に落下しないようにした二重の安全対策などが紹介され、東京支社厚木工事事務所の飯村英紀氏からは「点検をする作業員のために、点検のしやすさにも配慮した」など、安全対策のポイントが示された。

 見学会では、寒川北IC~海老名JCTを実際に車で走行することができたが、道路上には開通に向けて最終的な作業を進める工事関係者の姿があった。同区間は、3月8日21時に開通予定。

寒川方面から東名高速へ、圏央道の八王子方面へ直結
海老名JCTの頂上付近まで歩いて見学できた
2004年12月日本道路公団建造のプレート
東名高速へ繋がる分岐路
分岐付近に設置される緩衝材
分岐路は上り勾配の先がコーナーになっている
反射板と照明装置
振り返ったようす
茅ヶ崎方面へ続く圏央道
八王子へと続く圏央道
すでに八王子方面からのクルマは東名高速へ流れている
海老名JCTから東京方面を見る
東名高速の名古屋方面
八王子方面、中央道と繋がる
3月8日の開通を待つ道路
海老名JCTの3km手前、建設中の新東名が視界に入ってくる
新東名への接続路もスタンバイしている
建設のすすむ新東名道路
この区間では、すでに橋脚部分は完成し橋梁をかけていた
新東名との接続路は赤白のブロックで閉鎖される
海老名JCTと続く
海老名JCT500m手前
道路建設における安全対策のポイントを示す、中日本高速道路東京支社厚木工事事務所の飯村英紀氏
看板を支える支柱も1本が損傷しても、もう1本で支えることができる二重構造とした
行き先を示す看板は、これまでぶら下がる形で設置されてきたが、安全対策のため支柱の上に置くカタチで設置される
落下防止のためロープを看板に取り付けた
圏央道を茅ヶ崎方面に見た風景
開通に向けて、工事が進行中の道路を走った
海老名JCTから寒川北ICまで走行
寒川北出口手前1km付近で新幹線と交差する
圏央道の下を新幹線が走る
寒川北出口付近
寒川北出口

(椿山和雄)