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ヤマハ、2015年のモータースポーツ参戦体制を発表

若手ライダー育成が目的の新チーム「YAMALUBE RACING TEAM」を新設

JSB1000仕様のレーシングマシン

 ヤマハ発動機は3月6日、2015年の国内、アジア地域におけるモータースポーツへの参戦体制を発表した。従来からある「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」に加え、2015年からは若手ライダーの育成を目的とした新チーム「YAMALUBE RACING TEAM」を創設し、国内レースに2チーム体制で臨む。

「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」の選手4名とスタッフ
「YAMALUBE RACING TEAM」の選手3名とスタッフ

 全日本ロードレース選手権については、YAMAHA FACTORY RACING TEAMから、国内最高峰のJSB1000で昨シーズンまで3連覇を果たしている中須賀克行(なかすが かつゆき)選手が、フルモデルチェンジした新型「YZF-R1」をベースとするマシンで2015年もJSB1000に継続参戦する。

JSB1000に参戦する中須賀選手
新型「YZF-R1」がベースの2015年モデルのレース参戦車両のアンベールも行われた

 また、同じくJSB1000には、YAMALUBE RACING TEAMから、2014年のJSB1000ランキング8位となった野佐根航汰(のざね こうた)選手と、同9位の藤田拓哉(ふじた たくや)選手の2人が参戦。「中須賀選手を目標に上位を目指す」とする。JSB1000は4月18日に鈴鹿サーキットで開幕する。

中須賀選手を目標に、と語った野佐根選手(左)と藤田選手(右)
2選手は中須賀選手とは異なる仕様のマシンでレースに臨む

 全日本モトクロス選手権には、YAMAHA FACTORY RACING TEAMから2014年IA1クラスランキング5位の平田優(ひらた ゆう)選手と、同IA2クラスランキング5位の安原志(やすはら のぞむ)選手の2名がYZ450FMでIA1クラスに参戦。また、YAMALUBE RACING TEAMからは同IA2クラスランキング15位の渡辺祐介(わたなべ ゆうすけ)選手がYZ250FでIA2クラスに参戦する。全日本モトクロス選手権は、4月4日の九州大会(HSR九州)が開幕戦となる。

IA1クラスでチャンピオン獲得に挑む平田選手
2015年はIA1クラスでの参戦となる安原選手
平田選手が駆るYZ450FM
IA2クラスに参戦する渡辺選手
渡辺選手のYZ250F

 また、全日本トライアル選手権には、IAスーパークラスで2014年ランキングの2位につけた黒山健一(くろやま けんいち)選手が、YAMAHA FACTORY RACING TEAMからTYS250Fで出場。史上最高記録となる通算12回目のチャンピオン獲得にチャレンジする。開幕戦は3月8日に茨城県の真壁トライアルランドで開催される関東大会からスタートする。

自己のもつ史上最高記録となる通算12回目のチャンピオンを目指す黒山選手
黒山選手のマシンはTYS250F

 また、日本をはじめ、インドネシア、マレーシア、タイ、カタールを舞台に開催されるアジアロードレース選手権についても、2015年から新設された250ccカテゴリーにYZF-R25をベースとしたマシンで参戦する。ライダーには、同じくアジア圏となるインドネシア、マレーシア、オーストラリア、タイ、中国、韓国という、幅広い国籍の若手選手ら13名を選抜。4月19日のマレーシア、セパン・インターナショナル・サーキットから開幕する。

発表会場にはYZF-R25ベースのレースマシン(左)と、MotoGPマシンのYZR-M1(右)も展示
Movistar Yamaha MotoGPチームのMotoGPライダー、バレンティーノ・ロッシ選手、ホルヘ・ロレンソ選手の2人から応援メッセージも届いた

(日沼諭史)