【WEC 第6戦 富士】決勝4時間経過、ポルシェが1-2フォーメーションを形成

18号車 ポルシェ 919 ハイブリッド（ロマン・デュマ/ニール・ジャニ/マルク・リーブ組）がレーススタート後4時間経過してトップ

　10月11日、富士スピードウェイで開催中の「FIA 世界耐久選手権 富士 6時間耐久レース」。決勝レースがスタートしてから4時間が経過して、スタートで出遅れたポルシェの2台が順位を挽回し、18号車 ポルシェ 919 ハイブリッド（ロマン・デュマ/ニール・ジャニ/マルク・リーブ組）がトップになった。

17号車 ポルシェ 919 ハイブリッド（ティモ・ベルンハルト/マーク・ウェバー/ブレンドン・ハートレー組）

　2位は17号車 ポルシェ 919 ハイブリッド（ティモ・ベルンハルト/マーク・ウェバー/ブレンドン・ハートレー組）と、ポルシェがワンツーフォーメーションを形成している。3位は2時間終了時点でトップを走っていた7号車アウディR18 e-トロン クワトロ（マルセル・ファスラー/アンドレ・ロッテラー/ブノワ・トレルイエ組）。

予選で驚速を見せたポルシェ勢が、序盤リードしたアウディを逆転

序盤のレースを支配した7号車アウディR18 e-トロン クワトロ

　66周目にレーススタート（正確にはセーフティカー先導スタート）後2時間が経過した段階で、トップを走っていたのは、7号車アウディR18 e-トロン クワトロ。その後2位を走る18号車 ポルシェ 919 ハイブリッドが徐々に差を詰め、71周目のストレートで7号車をオーバーテイクすると、そのままトップに立った。

　その後は、7号車アウディと17号車 ポルシェ 919 ハイブリッドのマッチレースが展開された。ストレートスピードで他を圧倒するポルシェと、コーナーでのスピードが高いアウディの戦いはなかなか見応えがあり、ポルシェがストレートでアウディをオーバーテイクしても、2コーナーまでにアウディが再び抜き返すという展開。

　その後もレースが続くのかと思われたが、75周目に7号車アウディがピットインすると、それも終了。その後に17号車ポルシェがピットインすると、再びピット作業時間の短さで17号車が楽々と7号車の前にでて、18号車、17号車の順でポルシェの1-2フォーメーションが形成された。

　序盤では見せ場を作ったトヨタ勢は、徐々に前を走る、ポルシェ、アウディにおいて行かれる展開。そうした中、1号車 トヨタ TS040 ハイブリッド（アンソニー・デビットソン/セバスチャン・ブエミ/中嶋 一貴組）は、ピットイン時にピットと本線の境界となる白線をまたいでしまうミスにより、ドライブスルーペナルティを受けてさらに遅れをとることになった（5位走行中）ほか、2号車は、他車との接触の他、マシントラブルが発生し、ラジエターを修理するなどするために長時間ピットにとどまったため、総合12位まで交代している。

　そのほかのクラス、ノンハイブリッドの「LMP1」クラスは12号車 レベリオン R-One・AER（ニコラ・プロスト/マシアス・ベシェ組）、LMP2は47号車 オレカ05・ニッサン（マシュー・ホーソン/リチャード・ブラットレー/ニック・タンディ組）、「LMGTE PRO」クラスは91号車 ポルシェ 911 RSR（リヒャルト・リエツ/マイケル・クリステンセン組）、「LMGTE AM」クラスは96号車 アストンマーチン ヴァンテージ V8（フランチェスコ・カスタネッリ/リアム・グリフィン/スチュワート・ホール組）がそれぞれクラストップを走っている。

　レースは開始から4時間を過ぎて、雨はあがり、路面は徐々に乾いていっている、既にラインは乾いてきている状況で、これからゴールへ向けて各車ペースがあがりそうだ。

4時間経過時点での順位