ニュース

米フォード、日本事業について正式発表。2016年末までに撤退

ディーラーでの事業は当面の間通常通り継続

2016年1月26日発表

日本導入されているフォード「フォーカス」(2015年改良モデル)

 フォード・モーター・カンパニーは1月26日、2016年末までに日本におけるすべての事業から撤退し、経営資源を他の市場へ集中させると発表。一部報道が伝えた「日本市場からの撤退」を認めた。

 なお、フォード・ディーラーでの事業については、当面の間通常通り継続され、フォード・ジャパンの事業撤退後もアフターサービス、部品交換、保証サポートが提供されるという。

 以下、同社が発表したステートメント全文を記す。

ステートメント全文

 フォードは、特に市場環境から競争力を維持できない地域において、売上成長または収益性確保が見込めない事業からは積極的に撤退する方針を進めております。様々な可能性を検討しましたが、日本における事業には今後収益性確保に向けた合理的な道筋が立たず、また我々の投資に対して十分なリターンは見込めないと判断いたしました。従って、2016年末までに日本におけるすべての事業より撤退し、経営資源を他の市場へ集中させていきます。

 この決定は下されたばかりですが、現在弊社より直接、社員、各フォード販売会社に向けて通達しております。今後、弊社といたしましては、社員ならびにパートナーである販売会社に十分な配慮を傾け、移行にむけてご支援していくことに注力してまいります。また、フォード車を所有されているお客様には弊社よりご連絡し、撤退後も引き継き、アフターサービス、部品交換、保証サポートを提供してまいる旨をご説明してまいります。

フォード・アジア・パシフィック
コミュニケーション担当ヴァイス・プレジデント
カレン・ハンプトン

(編集部:椿山和雄)