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国土交通省、「平成28年熊本地震」を受け車検の有効期間を5月15日まで延長

熊本県全域と大分県の5市2町の約3万900台が対象

2016年4月18日 発表

 国土交通省自動車局は4月18日、「平成28年熊本地震」の発生に伴い、熊本県全域と大分県の一部地域を対象に自動車検査証(車検)の有効期間を延長すると発表した。

 対象となるのは、熊本県全域と大分県の別府市、日田市、竹田市、豊後大野市、由布市、玖珠郡九重町、玖珠郡玖珠町を使用の本拠とする、車検の有効期間が4月15日~5月14日までの車両約3万900台。該当車両は車検の有効期間が5月15日まで延長される。

 これは地震の発生により、被災地域の車両が当面のあいだ継続検査を受けることが困難であり、車検の有効期間が切れて使用に支障が生ずるおそれがあることを受けたもの。道路運送車両法第61条の2「国土交通大臣は、一定の地域に使用の本拠の位置を有する自動車の使用者が、天災その他やむを得ない事由により、継続検査を受けることができないと認めるときは、当該地域に使用の本拠の位置を有する自動車の自動車検査証の有効期間を、期間を定めて伸長する旨を公示することができる」「前項の公示があった場合には、当該地域に使用の本拠の位置を有する自動車の自動車検査証の有効期間は、公示の定めるところにより伸長したものとみなす」という規定を適用した措置となる。

 なお、この公示によって有効期間が延長された車両の自賠責保険については、延長された期間内に継続検査を受けるときまでに契約すればよいことになる。また、今後も対象地域の状況などに応じて有効期間の再延長、対象車両の追加を検討していくとのこと。

(編集部:佐久間 秀)