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全日本ロードレース選手権 第3戦。JSB1000クラスは中須賀克行選手が独走、今季2連勝

2016年5月29日 開催

優勝した中須賀克行選手

 5月29日、ツインリンクもてぎ(栃木県芳賀郡茂木町)で「2016 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第3戦 スーパーバイクレースinもてぎ」が開催され、国内最高峰となるJSB1000をはじめ、J-GP2、J-GP3などの決勝レースが行なわれた。JSB1000では4年連続年間チャンピオンを獲得している中須賀克行選手(1号車 YZF-R1:YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が独走で優勝。今季は開幕戦から2連勝、昨年の第2戦から続く連勝を9に延ばした。

 既報のとおり、JSB1000クラスは第4戦のオートポリスが中止となり、今回の第3戦は「鈴鹿8時間耐久レース」に向けた重要なレースだ。舞台はツインリンクもてぎ。ツインリンクもてぎでは、昨季に続き熾烈な争いが続いているMotoGPの「MotoGP 世界選手権シリーズ第15戦 MOTUL 日本グランプリ」が10月に開催され、ワイルドカード参戦を目指すライダー達が、グランプリコースでのレース経験を積む機会ともなる。

 様々な面で注目の集まるレースとなった全日本ロードレース選手権シリーズ 第3戦をJSB1000を中心にリポートする。

 JSB1000クラスはポールポジションからスタートした中須賀選手がオープニングラップから圧倒的な速さを見せた。柳川明選手(87号車 ZX-10R:Team GREEN)がかろうじて追従したが、3位以下の後続を大きく引き離す展開となった。中須賀選手は快調に飛ばし、3周目には1分49秒576とこのレースのベストラップを記録し独走態勢を築いた。

JSB1000のスタート。1号車 中須賀選手がトップをキープした。
オープニングラップを終え1位は中須賀選手、柳川選手が2位で追走するが3位以下を大きく引き離す展開
中須賀選手は後続を突き放し独走態勢を築いた

 一方、2位を走行していた柳川選手は後続の集団に飲み込まれた。野左根航汰選手(7号車 YZF-R1:YAMALUBE RACING TEAM)と津田拓也選手(12号車 GSX-R1000L6:ヨシムラスズキシェルアドバンス)が柳川選手に追い付き、さらに渡辺一樹選手(26号車 ZX-10R:Team GREEN)も集団に加わり、4台による2位争いはポジションを入れ替えながらゴールまで熾烈な争いが続いた。

2位の柳川選手に野左根選手、津田選手が追い付いた
野左根選手、柳川選手、津田選手、渡辺選手による2位争い
レース中盤は2位の座を柳川選手と野左根選手が奪い合いあった

 2位争いは柳川選手と野左根選手が2位の座を入れ替え、津田選手と渡辺選手がピッタリ追走する展開となったが、残り3周で渡辺選手が2位に浮上、渡辺選手、野左根選手、津田選手、柳川選手の順でファイナルラップに突入した。

 ファイナルラップでは、5コーナーで野左根選手が2位を奪い返し、津田選手も渡辺選手をパスし3位へ。続くS字コーナーでは津田選手がいっきに野左根選手も抜き去り2位にポジションアップ。結果、熾烈な2位争いは津田選手が制し野左根絵選手が3位、渡辺選手が4位、柳川選手が5位となった。

 ほぼ1周1秒の差で後続を引き離した中須賀選手は、20秒の大差をつけて優勝。絶対王者の貫禄を見せ今季は開幕戦に続く2連勝、昨年の第2戦から続く連勝を9まで延ばした。

優勝した中須賀克行選手(1号車 YZF-R1:YAMAHA FACTORY RACING TEAM)
2位の津田拓也選手(12号車 GSX-R1000L6:ヨシムラスズキシェルアドバンス)
3位の野左根航汰選手(7号車 YZF-R1:YAMALUBE RACING TEAM)
表彰式
絶対王者、中須賀選手の連勝は止まらない
順位番号ライダーマシンチーム
11中須賀 克行YZF-R1YAMAHA FACTORY RACING TEAM
212津田 拓也GSX-R1000L6ヨシムラスズキシェルアドバンス
37野左根 航汰YZF-R1YAMALUBE RACING TEAM
426渡辺 一樹ZX-10RTeam GREEN
587柳川 明ZX-10RTeam GREEN
6634高橋 巧CBR1000RRMuSASHi RT ハルク・プロ
7104山口 辰也CBR1000RRTOHORacing
885中冨 伸一YZF-R1HiTMAN RC甲子園ヤマハ
932今野 由寛GSX-R1000MotoMap SUPPLY
1039酒井 大作S1000RRRosetta Motorrad39

(奥川浩彦)