日産、カーナビ協調のインテリジェントペダルなど2つの新技術
今秋発売予定の新型「フーガ」に搭載

2009年7月24日発表



 日産自動車は7月24日、コーナリング時における運転サポート技術「カーナビゲーション協調機能付インテリジェントペダル(ディスタンスコントロールアシスト)」と「アクティブスタビリティアシスト」を発表した。いずれも今秋に発売される新型「フーガ」に搭載される予定。

 カーナビゲーション協調機能付インテリジェントペダルは、現行のフーガに搭載された車間距離維持支援システム「インテリジェントペダル(ディスタンスコントロールアシスト)」とカーナビ、パワートレイン、ブレーキを統合制御させたもので、カーブにさしかかった際にカーナビの地図データから取得したデータを元に、アクセルペダルに反力を発生させ、戻す動作を支援するというもの。さらに、ドライバーがアクセルを離すと滑らかに減速制御を行う。

カーナビゲーション協調機能付インテリジェントペダルは、カーブにさしかかった際にカーナビの地図データから取得したデータを元に、アクセルペダルに反力を発生させ、戻す動作を支援するカーナビゲーション協調機能付インテリジェントペダルのシステム構成

 アクティブスタビリティアシストは、ブレーキ、ステアリング、エンジンを統合制御して車の挙動を安定させる「ビークル・ダイナミクス・コントロール(VDC)」システムを応用させたもの。機能としては以下の3つが挙げられる。

 1つ目は「コーナリングスタビリティーアシスト機能」。コーナリング時におけるドライバーのハンドル・アクセル・ブレーキ操作に基づき、4輪独立でブレーキおよびエンジントルクの制御を行い、挙動を安定させると同時に応答性を高める。

 2つ目は、ブレーキング時やカーブの度合いに応じて4輪それぞれで制動力のコントロールを行い、安定した制動が可能となる「左右制動力配分機能」。

 3つ目は、走行状態に応じてドライバーのブレーキ踏力に対して車両側が制動力を自動補正し、ドライバーが“効きがよいと感じられる”ブレーキフィールを提供する「ブレーキ効き感向上機能」。これらの機能を組み合わせ、ドライバーが安心して運転を楽しめることを目指している。

アクティブスタビリティアシストの作動イメージとシステム構成

(編集部:小林 隆)
2009年 7月 24日