メルセデス・ベンツ、新型Sクラス発表会を東京ミッドタウンで開催
「これから数カ月にわたって、エコカーを導入していく」

Daimlerのミクリッチ副社長(左)とメルセデス・ベンツ日本のテンペル社長

2009年9月3日開催



 メルセデス・ベンツ日本は9月3日、新型「Sクラス」の報道関係者向け発表会を、東京 六本木の東京ミッドタウンで開催した。発表会では独Daimlerのレオポルド・ミクリッチ副社長が新たに加わったSクラス HYBRID ロングについて説明した。

 また東京ミッドタウンでは9月3日~5日まで、「Mercedes-Benz Blue PREMIERE」と銘打って車両展示イベントが開催されており、その模様もあわせてお伝えする。

ラグジュアリーと環境性能を両立したSクラス HYBRID
 発表会でメルセデス・ベンツ日本のハンス・テンペル社長は、「安全と快適、ドライビング・プレジャーというメルセデス・ベンツの価値も損なわずに、高い環境性能を実現した」とSクラス HYBRIDを紹介した。

 独Daimlerでメルセデス・ベンツのエンジン・パワートレーン開発部門担当を努めるミクリッチ副社長はSクラス HYBRIDの大きな特長の1つであるリチウムイオンバッテリーを「小型軽量なのでエンジンルームに置くことができた。トランクルームの容量を損なわない上に、長いワイヤリングも不要」と説明し、そのメリットをアピールした。

 ハイブリッド・システムの動作は「スタート&ストップ」(アイドリングストップ)「ブースト」(アシスト)「回生」の3つのモードが自動的にスムーズに切り替わり、ドライバーが意識する必要がないとして、「環境に配慮したラグジュアリーカー」であることを強調した。

Sクラス HYBRID ロング
Sクラスのフェイスリフトに伴い、ヘッドライトユニットの形状が改められ、テールライトはLEDになった
ハイブリッドシステムの状態はメーター中央のエナジーフローディスプレイで確認できる
Sクラス HYBRID ロングのエンジンルーム。進行方向に向かって右(写真では左側)の車室寄りのカバーの下にリチウムイオンバッテリーが収まるカバーを取ってリチウムイオンバッテリーを露出させたところ
リチウムイオンバッテリーからエンジン後部のモーターに、オレンジ色の太いケーブルチューブが伸びるトランクと後席の間には12Vの鉛バッテリーがある

さまざまなエコカーを投入
 「多様なニーズに応える方法は1つではない。今はいくつもの車線がある時代だ」と言うテンペル社長の言葉どおり、メルセデス・ベンツは、ハイブリッドカー以外にもディーゼルや燃料電池車、電気自動車、ガソリンエンジンの改善など、さまざまな環境対応技術に取り組み、これらを「ブルー・エフィシエンシー」と総称してアピールしている。日本市場でも、すでにEクラスのディーゼルエンジンが導入されており、Cクラスにはガソリン直噴エンジンの導入が予定されている。

 発表会でも、「今後、グリーン・テクノロジーがどんどん発表される」(ミクリッチ副社長)、「これから数カ月に渡ってエコカーを導入していく」(テンペル社長)と、日本市場にもさまざまなエコカーが持ち込まれることが予告された。

Sクラス HYBRIDを説明するミクリッチ副社長エンジンとモーター、トランスミッションが一直線に並ぶパワートレーン。小型軽量で、エンジンルームだけでシステムが完結する
リチウムイオンバッテリーには7段階の安全対策が施されるエンジンはアトキンソンサイクルモーターは薄型
Sクラス HYBRIDのブレーキのシーケンス。まずは回生だけ行い、次にディスクブレーキが動作する。回生の効率がよく、ブレーキパッドももつアイドリングストップ機構は15km/h以下で動作する。左右折や後退時には自動的にオフになるシステム総合出力は220kW(299PS)で、ラグジュアリーカーらしい動力性能を実現
メルセデス・ベンツ日本の上野金太郎副社長がSクラスのフェイスリフトを解説したメルセデスのフラッグシップ・ラグジュアリーセダンのコンセプトは堅持
さまざまなハイテク安全装備を搭載する
シャシーメカニズムにも新機構がインテリアのアンビエントライトは3色に切り替えられるSクラス HYBRIDは輸入車初のエコカー減税対応車になった
すべてのSクラスに環境対応技術が盛り込まれているBlueEFFICIENCYコンセプトにはハイブリッドだけでなく、直噴エンジンや燃料電池、電気自動車も含まれる環境対応の一方で、AMGブランドに代表されるドライビングプレジャーの追求も
4WDモデルのS 550 4MATICはロングボディーになった3.5リッターV6エンジンのS 3506リッターV12ツインターボのS 600 ロング

 こうしたメルセデス・ベンツの多様性の一端を展示するのが、東京ミッドタウンで始まった「Mercedes-Benz Blue PREMIERE」だ。ミッドタウンの広場とアトリウムに、発表されたばかりのSクラスを含むメルセデス・ベンツ日本のラインアップを展示するイベント。

 展示は「Fascination(ファシネーション)エリア」と「BlueEFFICIENCYエリア」に分けられ、Fascinationエリアにはドライビングプレジャーを追求したAMGモデルを、BlueEFFICIENCYエリアにはSクラス HYBRIDや11月に発売される直噴ガソリンターボモデル「C 250 CGI」などを展示している。

ミッドタウン中を使って開かれている「Mercedes-Benz Blue PREMIERE」。入口のFascinationエリアにはAMGが並ぶS 65 AMG ロング
S 63 AMG ロング
E 63 AMG
奥の広場に進むとBlueEFFICIENCYエリアとなり、環境対応モデルが並ぶ11月に発売される直噴ガソリンターボモデル「C 250 CGI」
Sクラス HYBRIDも展示されているEクラスクーペ
表の広場から1階層下がったアトリウムもBlueEFFICIENCYエリア

(編集部:田中真一郎)
2009年 9月 4日