ロータス車のファンミーティング「第1回ジャパンロータスデイ」開催
「エヴォーラ」を一般公開。同乗走行も

富士スピードウェイのパドックに集結した、700台以上のロータス車

2009年9月27日開催



 9月27日、富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町)で「第1回ジャパンロータスデイ」(JAPAN LOTUS DAY 2009)が開催された。このイベントはジャパンロータスデイ実行委員会が主催し、英Lotus Carsの日本正規輸入総代理店であるLCI(エルシーアイ)が特別協賛したもの。全国から多くのロータス車オーナーが集い、サーキット走行会などを楽しんでいた。

 集まったロータス車は、「ヨーロッパ」「エラン」「エキシージ」「スーパー7」「エスプリ」などさまざま。事前申し込みで680台以上、当日受付を含むと700台ほどになったと言う。

参加車両は、パドック内で車種ごとに駐車をしており、同じ車種に乗るオーナーが出会いやすいような配慮がなされている。これはヨーロッパエランエリーゼやエキシージ。現行車の強みか、一番参加者が多かったように感じた
スーパー7エスプリ2-11(2-Eleven)。とても一般市販車に見えないが、公道走行も可能なモデル
フォーミュラカーも持ち込まれ、富士スピードウェイを走行していた

 イベントの開会式ではLCIの高橋一穂氏が挨拶。高橋氏は、全国的なロータスのイベントを開催できたことに感謝を述べ、約700台という多くの台数が集まったのもロータスというブランドならではと言う。高橋氏によると、ロータス車オーナーの5%ほどがレースの参加経験があり、熱い思いを持ってロータスに乗られているとし、可能であれば今後もこのようなイベントを開催していきたいと語った。

ステージで開会の挨拶を行うLCIの高橋一穂氏。数多く集まった参加者に対しお礼を述べ、ロータスユーザーのレース志向の高さにふれていたステージの横には、ベールを被ったエヴォーラが

 その後、一般には初公開となるロータスの新型スポーツカー「エヴォーラ」をお披露目。エヴォーラに関しては展示だけでなく、SUPER GTドライバーである荒聖治選手とのじゃんけんに勝ち抜いた参加者5名ほどが荒選手の助手席に乗り、富士スピードウェイを同乗走行できる権利を獲得した。

高橋氏らによる、エヴォーラのアンベール
エヴォーラを初めて見た参加者からは「鋭角的でかっこいいね」との意見も聞かれた

 イベントでは、荒選手、高橋氏のほか、漫画家の池沢早人師氏、ロータスカップにも参加するDJのピストン西沢氏が加わってのトークショーも開催された。池沢氏は、漫画「サーキットの狼」の作者で、30歳代後半以上の車好きであれば、この漫画によって社会現象ともなったスーパーカーブームをご存じだろう。主人公の風吹裕矢の愛車がヨーロッパであったことから、ロータスというメーカーが日本でメジャーブランドなるきっかけともなった。

ステージで行われたトークショー。左から荒聖治選手、池沢早人師氏、高橋一穂氏、ピストン西沢氏荒選手は、スーパー7を所有していると言う。ピストン西沢氏からは、「GT-Rたくさん持っているのに~」との突っ込みを受けていた池沢氏は会場を見渡し「漫画と同様のカラーリングのヨーロッパもあるねぇ」と。ピストン西沢氏が、漫画の細部に突っ込みを入れていたが、「細かいところはファンのほうが覚えているんだよね~」とも語った
DJでもありレースでも活躍中のピストン西沢氏ロータスグッズを販売するテントもあったロータスグッズは、プラネックス・コミュニケーションズの手による直販サイトで、10月中旬よりオンライン販売される。URLは、http://www.classicteamlotus.jp/

 池沢氏は現時点ではロータス車を所有していないと言うものの、エヴォーラには興味があると語り、そこにピストン西沢氏が「お買い上げですね!」など軽妙な突っ込みを入れていた。GT-RでSUPER GTに参戦中の荒選手は、ロータスの魅力を軽量であることと言い、軽いからサーキットで走行してもタイヤがそんなに減らないし、さまざな部品もそれほど消耗せず、安価に楽しめるスポーツカーだと語っていた。ピストン西沢氏も「そこ、大事」と語り、ロータスはレーシングカーと市販車の中間に位置するメーカーという発言も出ていた。

 このイベントの走行会は、9時~17時まで主に車種ごとに設定され、走行会の参加者は存分に富士スピードウェイの走行を楽しんでいた。家族連れで参加する人も多く、同じ趣味を持つ仲間と、秋の日曜日を満喫していたようだった。

走行会は基本車種ごとに組まれていたが、ファミリー走行クラスは全車種同時に走行していた

(編集部:谷川 潔)
2009年 9月 28日