アウディ、A5のハイチューンモデル「RS 5」 ジュネーブショーで公開 |
独アウディAGは、3月2日(現地時間)に開幕するジュネーブ・モーターショーで、「RS 5」を発表する。欧州では春に発売される予定で、ベースモデルの価格は7万7700ユーロ。
クワトロGmbHが開発したハイチューンモデルで、アウディのパーソナルクーペ「A5 クーペ」に4.2リッターのV型8気筒直噴エンジンを搭載したもの。現状のラインナップでは、RS 6、TT RSに続く3つ目のRSモデルとなる。
最高出力331kW(450PS)/8250rpm、最大トルク430Nm(317.15lb-ft)/4000-6000rpm、0-100km/h加速が4.6秒という高性能を誇る一方で、燃費は100kmを走行するのに必要なガソリンが10.8L、つまり約9.25km/Lにとどまる。トランスミッションは7速デュアルクラッチAT「Sトロニック」。
クワトロシステムにより4輪を駆動するが、センターデフには新開発の軽量コンパクトで高効率なデファレンシャル・ギア「クラウン・ギア・デファレンシャル」を採用した。通常は前後に4:6の割合でトルクを配分するが、状況に応じて前に最大70%、後に最大85%まで配分を変える。リアには、左右のトルク配分を変化させてコーナーリングをスムーズにする「スポーツ・デファレンシャル」も搭載する。
サスペンションは、スプリング、ショック・アブソーバー、アンチロールバーなどは専用のセッティングを施されているが、これらによりRS 5の車高はA5よりも20mm低くなった。
タイヤサイズは265/35 R19。5スポークアルミホイールを履く。オプションで275/30 R20も用意される。また標準ではフロントに365mm径のブレーキディスクを備えるが、オプションで380mm径のカーボンセラミックディスクも用意される。
エクステリアも高性能モデルにふさわしく、張り出したフェンダーや大型のエアダム、専用のグリッドを持ったシングルフレームグリルなどを備える。また、時速120km/hで自動で展開されるリアスポイラーを備える。
(編集部:田中真一郎)
2010年 2月 23日