鈴鹿サーキット、夏休みへ向けて「アクア・アドベンチャー」開始

鈴鹿サーキットのプール施設「アクア・アドベンチャー」

2010年7月10日開始



 鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)はレーシングコースだけでなく、遊園地、ホテル、レストランなどの設備が充実した総合レジャー施設だ。7月10日にオープンした大型プール「アクア・アドベンチャー」、人気アトラクション「バットのウォーターパイレーツ」、ホンダのパーソナルモビリティ「U3-X」のデモンストレーションなどが報道陣向けに公開されたので、その様子を紹介しよう。

 鈴鹿サーキットと聞けば“レース”と思う人が多いだろう。確かに日本を代表するサーキットなのだが、国内のほかのサーキットと異なるのは、大型の遊園地、ホテル、レストランなどを有する総合レジャー施設になっていることだ。立地も、多くのサーキットが街から離れたところにあるのに対し、鈴鹿サーキットは大都会ではないが、ごく普通の街の中に存在している。

 アクセスは中部圏、関西圏からは遠くない。レース観戦だけでなく、家族で遊園地やプールに遊びに行っても十分楽しめるのが鈴鹿サーキットだ。また、夏休み期間にはオートバイの祭典「鈴鹿8時間耐久ロードレース」やSUPER GT第6戦鈴鹿「ポッカ GT サマースペシャル」などビッグレースも開催される。お父さんはレース観戦、家族はプールといった楽しみ方もできる。

アクア・アドベンチャー
 夏のレジャーといえばプールがまず第1に挙げられるだろう。鈴鹿サーキットのプール「アクア・アドベンチャー」は小さな子供から中学生、高校生でも楽しめる大型施設となっている。アドベンチャープール、流水プール、アクア・アドベンチャーベイビー、ガーデンプール、キッズプールなどがあり、年齢を問わず楽しめる。

 アドベンチャープールにはウォーターキャノン、勇者の滝など楽しめるアトラクションが設置されている。高学年向きの「アドベンチャースライダー」、低学年向きの車型アトラクション「ファンファンパイレーツ」などアトラクション類も豊富だ。また、アクア・アドベンチャーに隠された宝物を探す「トレジャーハンティング」を親子や友達同士で楽しむこともできる。

 アクア・アドベンチャーは7月10日オープン。プール券(入園+プール)は大人2600円、子供1700円、幼児1200円となっている。

アクア・アドベンチャーにはさまざまな設備が用意される取材日はキッズライフセーバー教室が開催されていた救助方法の種類を紙芝居形式で学習
おぼれている人が捕まるために、水入りのペットボトルを投げ入れる子供達が溺れた人を救助園児が一斉にプールへ
ウォーターキャノンは大人気。相手頭上の的に水を当てると、溜まった水が落ちてくる
勇者の滝新登場のくるくるキャノンアクア・アドベンチャーベイビーは小さな子供も遊べる
アドベンチャーアイランドは流水プールだアドベンチャースライダーは友達と競い合える対戦型スライダーキッズプールにあるファンファンパイレーツは車型アトラクション
地元園児と鈴鹿サーキットクィーン、コチラ、バット船長が記念撮影アクア・アドベンチャー付近の売店ではキッズランチが550円とリーズナブル

バットのウォーターパイレーツ
 夏休みの企画として土日祝に行われるのが「バットのウォーターパイレーツ」だ。バット船長率いるバット海賊団が登場し、水鉄砲で大バトルが展開される。子供がびしょ濡れになって楽しめる参加型イベントだ。

 海賊団の武器は大型の水鉄砲とウォーターガン。参加者は水鉄砲と親子でポンプと銃を操作する親子ポンプだ。海賊団は腕や脚、背中に金魚すくいのポイを付けているので、水鉄砲が命中すればポイの紙が破れる。小さな子供も参加できる楽しいイベントとなっている。

 海賊団が登場するアトラクションは土日祝日となっているが、戦場となるバットのびしょ濡れ広場では、水鉄砲で海賊団と戦うための訓練に毎日参加することができる。

バット船長率いるバット海賊団が登場
海賊団の武器は大型の水鉄砲とウォーターガン親子ポンプは1人がポンプを操作、もう1人が銃で相手を狙う
海賊団の腕や脚や背中に付けられた、金魚すくいのポイを狙う
海賊団と園児のバトルが始まった
鈴鹿サーキットクィーンも参戦
園児達が海賊団を攻め優勢に
ウォーターガンで鐘を鳴らす親子ポンプで的に付けられたポイを狙う

ASIMOテクニカルライブ with U3-X
 夏休みイベントとして「ASIMOテクニカルライブwithU3-X」も開催される。7月10日から8月29日までの土日祝を中心に、おなじみASIMOとホンダのパーソナルモビリティU3-Xが登場する。U3-XはASIMOの技術から誕生した未来のモビリティ。前後、左右、斜めと自由自在に移動する様子は興味津々だ。U3-Xは人が降りても自立している。注意深く見ると、倒れないように小さく動いてバランスを取っていることが分かる。ASIMOはおなじみの階段の上り下りやダンス、6km/hでの走りを見せてくれる。

おなじみASIMOパーソナルモビリティU3-Xも登場

スプラッシュ&ミストでクールダウン
 夏の遊園地は暑い。鈴鹿サーキットには多数のスプラッシュ&ミストが設置され、来園者をクールダウンしてくれる。休憩所にもあるし、広場の真ん中にもあるし、子供アトラクション「プッチタウン」にも設置されている。霧状に噴霧されているのを見ると、大人も子供も吸い寄せられ「気持ちいい」と大人気だ。さらに多くの乗り物のコース中にも設置され、ミストに突っ込むのが楽しさを倍増させてくれる。

園内には多数のスプラッシュ&ミストが設置され、来園者をクールダウンしてくれる
春にオープンしたS-PLAZAの回りは緑が美しくなっていた

レストランも夏メニュー
 春にオープンした「S-PLAZA」も、夏のメニューで迎えてくれる。久々に訪れると、建物の回りの樹木が緑に輝き、気持ちよく感じられた。ビュッフェレストラン「そら・たべよ」のメニューは食べ尽くせないほど多いのは変わっていなかったが、新たにサッパリした夏向きのメニューが用意されていた。もちろん、肉も魚も野菜も充実、お寿司もカレーもパスタも点心もデザートも用意され家族でお腹いっぱいになるのは間違いないだろう。S-PLAZAの「そら・たべよ」のランチビュッフェは、大人1890円、子供1360円、幼児630円となっている。

夏らしいメニューが迎えてくれる

フラワーガーデンホテル
 鈴鹿サーキットにはホテルが常設されている。F1開催時などは関係者が宿泊する立派な設備のホテルだ。遊園地のパスポート付プランなどもあるので、ホテルに泊まってプールと遊園地を遊び尽くすこともできそうだ。鈴鹿サーキットのキャラクター、コチラ、チララ、でんでんなどのキャラクタールームを用意している。小さなお子様は大興奮となるだろう。

チララの部屋。2部屋をコネクティングルームとして使うこともできるコチラの部屋
でんでんとぶんぶんの部屋アメニティにもキャラクターがデザインされているこちらは通常のツインルーム
メゾネットルームも子供に人気らしいロフト部屋の様子ロフト側から1階を見た様子

 鈴鹿サーキットの遊園地に行かれたことのある方は気付いたと思うが、レースが開催されていない日でも、レーシングコースからエキゾーストノートが聞こえてくる。平日、休日ともスポーツ走行などが行われ、コースを覗いてみるとレーシングカーやロードレーサーが走っていたりする。

 この日は、間近に迫った8時間耐久レースのテストが行われていた。運がよければ、滅多に見られないマシンを目にすることができるかもしれない。これはほかの遊園地ではあり得ないサプライズとなるだろう。

運がよければ憧れのマシンを見ることができる

(奥川浩彦)
2010年 7月 12日