ポルシェ、「918スパイダー」生産へ

2010年7月28日(現地時間)発表



 独ポルシェAGは7月28日(現地時間)、同社監査役会が「918スパイダー」をベースとする生産モデル開発を決定したと発表した。

 918スパイダーは、3月のジュネーブ・モーターショーで世界初公開されたコンセプトカー。往年のレーシングマシン「917」風のスタイリングを持つボディーをオープンとした2シーターモデル。最高出力500PS/9200rpmのV型8気筒エンジンと、前後アクスルに1基ずつ、合計218PSのモーターを搭載するパラレルハイブリッドスポーツカーで、バッテリーはリチウムイオン。モーターのみでの走行も可能としている。

 カーボンファイバー製モノコックやアルミ、マグネシウムを多用することで重量を1490kgに抑えており、これらの結果、0-100km/h加速3.2秒、最高速度320km/hを叩き出す一方で、燃費を3L/100kmに抑えた。

 開発はヴァイザッハ、生産はツッフェンハウゼンで行われる予定。

前後アクスルにモーターを搭載する古風な3眼メーターを持つコックピットジュネーブ・モーターショーの前夜祭でお披露目された918スパイダー。ワルター・レアル氏がドライブして登場した

(編集部:田中真一郎)
2010年 7月 29日