「LGDA 夏祭り2010 in MEGA WEB」イベントリポート
18名のドライバーが参加者と一緒に運動会

18名のドライバーと2500人の来場者が集まったLGDA 夏祭り2010

2010年8月15日開催
参加無料



 東京・お台場にあるメガウェブで8月15日、「LGDA 夏祭り2010 in MEGA WEB」が開催された。LGDA 夏祭りは毎年開催されているファン感謝イベント。SUPER GTに参戦するレクサスドライバーからなるLGDA(LEXUS GT Drivers Association)が中心となって、ファンとの交流を図るさまざまな催しが行われた。

 今回は紅白のチームに分かれての対決。さらに来場者も先着500名が赤か白のナンバーの書かれた札をもらうことができ、一緒にゲームに参加できるという計らい。ゲームに参加するために、前日から並んでいたツワモノもいたとのこと。その500名以外にも見学はOKで、この日の参加者は約2500人になったと言う。

 参加したのは、GT500やGT300のドライバーのほか、高木虎之介氏や服部尚貴氏など、ベテランドライバーも加えた計18名。赤組には、脇阪寿一選手(トムス)、大嶋和也選手(クラフト)、立川祐路選手(セルモ)、織戸学選手(バンドウ)、井口卓人選手(エーピーアール)、松浦孝亮選手(エーピーアール)、高木虎之介氏、土屋武士氏、飯田章氏。白組には伊藤大輔選手(ルマン)、アンドレ・ロッテラー選手(トムス)、石浦宏明選手(クラフト)、平手晃平選手(サード)、片岡龍也選手(バンドウ)、国本雄資選手(エーピーアール)、嵯峨宏紀選手(エーピーアール) 、服部尚貴氏、黒澤拓也氏が加わった。

 紅白対決はまずトークショーからスタート。おもしろいことを言った人にはプラスポイント、つまらなければマイナスポイントという要領。イニシャルトークという体でトークショーは行われ、希望者にはお手製の目線が渡されボイスチェンジャーで声を変えての発言。チームメイトへの不平不満が飛び交っていた。そんな中、ロッテラー選手はパートナーの脇阪寿一選手をべた褒め。それを聞いた他の選手から、来年は脇阪選手と組みたい、という声が上がっていた。

総勢18名のドライバーが参戦。写真左が赤組、右が白組だ言いにくいトークは目線加え、声を変えて発言

 続いて行われたのがグランツーリスモ5を使っての模擬レース。コースはニュルブルクリンクで、1チームプロドライバー2人と一般参加者2人の4人のリレー形式で争われた。一般参加者の一人がゲームに不慣れだったため急遽早めのピットインでドライバー交代をした松浦選手だったが、松浦選手も負けず劣らずの運転ぶり。アンカーの織戸選手がほぼ口をきかず本気で走ったが追いつかず白組の勝利。続く2回戦でも白組が勝利した。

今冬発売予定のグランツーリスモ5を使ってのバトル。コースはニュルブルクリンク、マシンはSC430だ急遽1周早くドライバーチェンジしたものの、松浦選手もスピンの連続で白組に大きく差を開けられるということで早々にアンカーの織戸選手に交代。出番の終わった松浦選手は白組のシートを奪って妨害

 さらに京商のラジコンを使ったラジコン対決も行われた。こちらも一般参加者とドライバーがペアになってのリレー形式で行われたが、見事にラジコンを得意とするドライバーがそろった白組が圧勝。

ラジコン対決も開催。一般参加者とペアになって勝負白組が1~3位を独占ハンドルをどっちに切ってよいか分からなくなると言う松浦選手は予選でクルマと一緒に走る始末

 その後も、数字を順番にタッチして消していくタッチ ザ ナンバーズ対決や、ドライバーが乗った寝板を参加者が押す寝板カーリングなどを開催。白組優勢のまま向かえた最後の運動会では、タマ転がしやムカデ競争、カート、玉入れなどがリレー形式で行われた。ここでも多くの一般参加者が仲間に加わったが、ドライバー達は相手チームの玉入れのかごをどこかに隠すなど、スポーツマンシップのかけらもない足の引っ張り合い。結果的に途中で転倒というトラブルに見舞われた白組を赤組がかけ離し、見事勝利。そのまま逃げ切りで逆転優勝となった。

iPadを使ったゲーム対決も。若い数字から順番にタッチして消していくというもので、ドライバーには欠かせない周辺視野のレベルが問われるゲームだ
寝板カーリング。寝板に寝たドライバーを押して、的を狙うあまりの勢いに井口選手の顔が引きつるそのままフェンスに激突した
最後の勝負は屋外で行われた運動会玉転がしやムカデ競争で一般参加者と一緒になって競技に挑む本領発揮のカートレースでリードした白組だったが、脇阪選手がドライバーチェンジの際に進路をふさぐ作戦で赤組逆転
リードする赤組に白組が妨害を図る赤組は白組の玉入れのかごを隠すという荒技に出る最後は赤組が勝利しポイント逆転となった

 会場ではそのほかにも子供達でも気軽に参加できるアトラクションが多数用意されていた。また、11月に富士スピードウェイで開催されるFUJI SPRINT CUPで実際に使用するヘルメットのカラーリングを決めるコンテストも開催。当日会場での申し込みのほか、以前から募集していたものも含めた中からドライバー自らが選ぶというもの。選ばれたデザインは実際にヘルメットにペイントされ、レースで使われることになる。

 そのほかにも選手が実際に使ったレーシングスーツなどが出品されたオークションも実施。脇阪選手やロッテラー選手が出品したレーシングスーツが高値で落札されていた。これらの落札金額はLGDAの運営に使われるという。

グランツーリスモ5やタッチ ザ ナンバーズなどのゲームは、一般の参加者も遊ぶことができたメカニック気分を味わえるブースも
タイヤを使った輪投げレクサスSC430には搭乗して記念撮影もできたタイヤ交換体験コーナーも
TRDの物販ブース富士スピードウェイも物販ブースを設けたほか、クレインズも応援に駆けつけSUPER GT第7戦のチケットを販売。同レースでは、新日本プロレスのスペシャルイベントや、ヱヴァンゲリヲン新劇場版 序、破の上映も行われると言う
使用済みのレーシングスーツを始め、お宝グッズがオークションにかけられた子供を対象に行われたヘルメットカラーリングのコンテスト事前の応募分も含め、多くのデザインが集まった

 最後に壇上に立ったLGDA会長の脇阪選手は、「今回は副会長の伊藤選手が中心となって、この夏祭りのためにがんばってくれた。このようにファンの方とふれあう機会を作ることで、今後ますますモータースポーツの発展につなげればと思う」と述べた。さらに会場にいる来場者に「いつも言うんですけど、今度のレースには1人が5人友達を連れてきてください」と声をかけ締めくくった。

最後は参加したレースクィーンやドライバーが勢揃いLGDA会長の脇阪選手は、中には前日から並んだお客さんもいることに触れ、来場者や協力してくれたドライバー、スタッフに感謝の意を述べた
最後にはヘルメットカラーリングの発表や、オークションの発表なども行われた

(瀬戸 学)
2010年 8月 16日