テスラ、アジア初のショールームを青山にオープン
プレビューには多数のIT業界関係者が来場

テスラモーターズのショールーム

2010年10月26日オープン



 米テスラモーターズは26日、東京 南青山にアジア初のショールームをオープンする。オープンに先立つ25日、同社は報道関係者らにショールームを公開した。

 同社は5月から国内でロードスターの販売を始めているが、これまではインターネットを通じた販売のみだった。

 ショールームの住所は港区南青山2-23-8。国道246号沿いで、地下鉄外苑前駅から徒歩3分という立地。ショールーム内に展示されたEVスポーツカー「ロードスター」と、TESLAの赤い看板が目を引く。

 店舗は2階建て。1階と2階を貫く吹き抜けがあり、ここには同社の電動パワートレーンを構成するバッテリーユニットやモーターの写真が展示され、ショールームのキーとなっている。また2階にはロードスターのボディーカラーの見本が展示されている。25日の時点では展示車は1階に1台のみ。しかし、実はまだ仮オープンの状態で、11月のグランドオープンになれば2階に車両が展示されることになる。

ショールーム入口1階に展示されたロードスター2階の吹き抜けから1階を見る
吹き抜けに展示された写真いずれは2階が車両展示スペースになるロードスターのボディーカラーの見本
2階にはテスラグッズもケビン・ユー ディレクター

 ショールーム・プレビューには同社アジア太平洋地域のケビン・ユー ディレクターが来場。欧米ではすでにいくつか開設されている同社のショールームだが、アジアでは初。ユー ディレクターは「東京を選んだのは、日本の人々がエコとスポーツカーの両方に興味を持っているから」と話した。なお、日本では2号店の計画はまだないと言う。

 16時30分から始まったプレビューは、詰めかけた報道関係者と招待客でごった返し、ショールーム内に入れないも。招待客の中にはグリーの田中良和社長や、ソニー・コンピュータエンタテインメントの久夛良木健名誉会長といった、IT業界関係者が目立った。eBay、PayPalといったインターネットサービスで起業したイーロン・マスク会長率いるテスラ・モーターズらしいと言えるかもしれない。

 久夛良木氏は2年前にシリコンバレーでテスラ・ロードスターに試乗済みで「トルクが太くて加速がすごいのに静かなのが魅力。電気自動車は理想のクルマだと思っているし、とても欲しい」と言う。さらに「でも、ドアは4枚あったほうがいいね」と、2011年登場予定の5ドアサルーン「モデルS」への期待を語った。

ロードスターのコックピットに座る久夛良木氏グリーの田中社長篠塚健次郎氏と中野信治氏も来場
ロードスターは展示車のほか、試乗車が2台用意された

(編集部:田中真一郎)
2010年 10月 25日