フェラーリ、V12+4WDハッチバックの「FF」 ジュネーブショーで正式発表 |
フェラーリは、新型GTカー「FF」を、3月1日(現地時間)に開幕する第81回ジュネーブ国際モーターショー(ジュネーブショー)で発表する。
FFは、4人乗り、4WDを表す「Ferrari Four」(フェラーリ・フォー)の頭文字で、同社初の4WDシステムを搭載する。6.2リッターのV型12気筒エンジンをフロントに搭載しており、「612スカリエッティ」の後継車と推察される。
ロングノーズショートデッキのプロポーションをとるが、ルーフ後端がテール近くまで伸ばされ、シューティングブレーク(2ドアスポーツワゴン)風の造形になっている。4人の乗員のためのスペースに加え、トランク容量を450~800L確保。同社は「その広さは4ドア・モデルを含むクラス最高」としている。
ボディーサイズは4907×1953×1379mm(全長×全幅×全高)、重量は1790kg。
フェラーリ初の4WDシステムは「4RM」と呼ばれ、電子制御で4輪にトルクを予測配分する。従来の4WDシステムよりも重量が50%軽減されている。
エンジンは6.2リッター直噴で、最高出力は約485kW(660PS)/8000rpm、最大トルクは683Nm/6000rpm。パワーウェイトレシオは2.7kg/PSで、0-100km/h加速が3.7秒としている。
トランスミッションはデュアルクラッチのF1ギアボックスで、トランスアクスル・レイアウトにより、前後重量配分が47:53となっている。このほか磁性流体ダンピング・システム(SCM3)、ブレンボ製カーボン・セラミック・ブレーキ(CCM)を備える。
(編集部:田中真一郎)
2011年 1月 24日