パナソニック、車載用ニッケル水素電池事業を中国の湖南科力遠へ譲渡
三洋電機の子会社化に伴う措置

2011年2月1日発表



 パナソニックは、社内分社であるエナジー社の湘南工場で行っている車載用ニッケル水素電池事業を、中国の湖南科力遠新能源股有限公司に譲渡する契約を1月31日に締結したことを発表した。

 これは、三洋電機の子会社化に伴い、車載用ニッケル水素電池の商品市場に競争法上の懸念が生じるとの中華人民共和国商務部の指摘を踏まえての措置の1つで、湖南科力遠との譲渡契約締結に当たっては、中国商務部の審査・承認を受けている。

 譲渡は、パナソニックが対象事業に関連する資産を同社の100%子会社である湘南エナジーに譲渡した後、湘南エナジーの全株式を湖南科力遠に譲渡する形で行われ、譲渡契約締結日の1月31日から3カ月以内に完了する予定。

 譲渡対象は、対象事業に関わる生産設備、販売、研究開発部門および顧客資源を含む資産。なお、パナソニックが保有する対象事業に関する知的財産権については、その使用を許諾する形になる。

(編集部:谷川 潔)
2011年 2月 1日