日産、アラウンドビューモニターなどのライセンスをクラリオンに供与
クラリオンは他社への販売が可能に

エルグランド搭載のアラウンドビューモニター画面

2011年2月14日発表



 日産自動車は2月14日、クラリオンと共同で開発したアラウンドビューモニターおよび移動物検知(Moving Object Detection:以下MOD)の、カメラ画像処理技術ライセンスを、共同開発会社のクラリオンに供与すると発表した。

 アラウンドビューモニターは、車両周囲に設置された4つのカメラからの映像を処理して、車両上方より見下ろした映像を作り出し、カーナビ画面に表示する技術。2007年発売のエルグランドに、世界で初めて搭載された。

 また、MODはアラウンドビューモニターの4つのカメラ映像を画像認識することで、ドライバーに自車の周辺状況の変化を早期に知らせ、安全確認をサポートする技術。今回の技術のライセンス供与により、クラリオンはアラウンドビューモニターおよびMODを他社へ販売することが可能になる。

 日産では、自社の技術やノウハウなどを他社に供与することで、技術発展に寄与していきたいとし、これらの有効活用によって得られる収入を、新たな技術開発に投資することで自社の技術開発力を高めていくと言う。

 また、アラウンドビューモニターおよびMODの技術を、他社の車を含めた幅広い車両に搭載することで、安全性向上に寄与することにより、社会に貢献をしていきたいとしている。

(編集部:谷川 潔)
2011年 2月 14日