ビー・エム・ダブリューは2月24日、新型「6シリーズ カブリオレ」の受注を開始した。納車は4月から。

　6シリーズは、1960年代の「CS」に端を発する同社の大型2ドア・4シータークーペ。1976年に6シリーズを名乗ってから数えて、3代目となる。なお受注が開始されたのはカブリオレモデルのみ。

　ボディーサイズは先代より65mm長く、40mm広く、5mm高くなった。またホイールベースも75mm広がっている。

　スタイリングは先代（E63/E64）からのキープコンセプトで、ロングノーズ＆ショートデッキの3ボックススタイル、短いフロントオーバーハング、低いノーズとキドニーグリル、丸型4灯ヘッドライト、ショルダー部を走る「ジッカーライン」、フロントフェンダーのエアアウトレット風造形などを継承する。

　一方でヘッドライトやリアデッキの造形はおとなしくなったが、ヘッドライトユニット上部にはLEDのアクセントラインが設けられ、スモールリングライトとバンパー下のフォグランプ、L字型のテールランプにはLEDが採用されている。

　ルーフは引き続き電動ソフトトップを採用。40km/h以下は開閉可能で、トップを収納したときのラゲッジルーム容量は300L、展開時は350Lとなっている。

　エンジンは640iが3リッター直列6気筒直噴ツインスクロールターボ「N55B30A」を、650iが4.4リッターV型8気筒直噴ツインターボ「N63B44A」を搭載。ブレーキエネルギー回生システム、電動パワーステアリングなどの省燃費補機類を備える。どちらも8速ATが組み合わされる。

　なお640iのみ、アイドリングストップ機構を搭載。640iはエコカー減税対象車となっており、取得税と重量税が約75％減税される。

　また、後輪操舵機構を持つ前後輪統合制御ステアリングシステム「インテグレイテッド・アクティブ・ステアリング」、統合車両設定機能「ダイナミック・ドライビング・コントロール」を標準で装備。電子制御無段階可変サスペンション・ダンパーと、アクティブスタビライザーを統合制御する「アダプティブ・ドライブ」を650iに標準で、640iにオプションで装備する。

　このほか、アダプティブ・ヘッドライト、オートマチック・ホールド機能付きボタン式パーキング・ブレーキ、パーク・ディスタンス・コントロール、リア・ビュー・カメラなどを標準装備。

　インテリアには電動フロント・シート、10.2インチワイドディスプレイとHDDカーナビを搭載。インテグレイテッド・オーナーズ・ハンドブック、地デジチューナー、DVDプレーヤー、ミュージックコレクション機能、USB端子、Bluetoothハンズフリーテレフォン、などを装備。メーターパネルはブラック・パネル・テクノロジーを採用する。

　このほか650iに標準、640iにオプションで、電動ランバーサポート、5.1ch対応12スピーカー500Wオーディオ、コンフォート・アクセス（キーレスエントリー）などを装備する。