プジョー、ジュネーブショーで新型「308」をワールドプレミア
プジョー・スポールからは今年のル・マン24時間レース出場車両の発表も

今年のル・マン24時間レースに出場する新型「908」

2011年2月25日(現地時間)発表



 プジョーは2月25日(現地時間)、第81回ジュネーブ国際モーターショー(プレスデー:3月1日~2日、一般公開日:3月3日~13日)の出展概要を発表した。

 今回のジュネーブショーでは、ミディアムクラス「308」のニューモデルをワールドプレミアする。これまでどおり、ハッチバック、SW(ステーションワゴン)、CC(カブリオレ)をラインアップし、エクステリアでは、エレガントさや躍動感を強調するというブラックのスモーク処理を施した新型キセノンヘッドライトを採用。

 ガソリンモデル(最高出力98~200bhp)と、ディーゼルモデル(同92~163bhp)にそれぞれ4タイプを設定。従来モデルより25kg軽量化するとともに空力性能を高めたボディー、転がり抵抗の低いタイヤなどによって「環境効率の高さにおいても、新たな基準を打ち立てる」としており、アイドリングストップ機構「e-HDi」を備える1.6リッター車においては112bhpの出力と、CO2排出量98g/kmを両立した。

3008 Hybrid4(写真は2010パリモーターショー出展車両)

 また、2リッターディーゼルエンジンと電気モーターを組み合わせ、システム全体で200bhpを発生する「3008 Hybrid4」のリミテッド・エディションを出展。パールセント・ホワイトカラーのボディーにツートーンカラーのフルレザー・トリムを特徴とした同モデルは、ジュネーブショー開幕と同時にインターネットでの予約受付を開始する。販売台数は限定300台。

 モータースポーツモデルとしては、今年のル・マン24時間レースに投入予定の新型「908」を初公開。新型となるV型8気筒3.7リッターエンジン(最高出力550bhp)を搭載するほか、ボディーのフィンにいたるまで、すべてを一新したと言う。この新型908の発表にあわせて、モータースポーツ部門のプジョー・スポールからも新しいコンセプトカーを発表するとしている。

ル・マン24時間レースに投入予定の新型「908」

 そのほか、標準モデルと異なるマットグレーのボディーカラー、ツートーンの19インチホイールを採用する、2011年春に発売予定の「RCZ アスファルト リミテッド・エディション」や、2010年のパリモーターショーでワールドプレミアとなった大型ラグジュアリーカー「508」、三菱自動車工業の電気自動車「i-MiEV」のOEMモデル「iOn」、2シーターロードスターのEVコンセプトカー「EX1」などが展示される。

2010パリモーターショーで出展された「RCZ アスファルト」。ジュネーブショーの出展車はマットグレーのボディーカラー、ツートーンの19インチホイールを採用する508は2012年にディーゼル・ハイブリッド・エンジン「HYbrid4」搭載車を投入する。写真左がセダン、右がステーションワゴン
iOnEVコンセプトカーのEX1

(編集部:小林 隆)
2011年 2月 25日