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仏プジョー、フランクフルトモーターショー2015で4台のコンセプトモデルを世界初公開
EV「フラクタル」、PHV「308 R HYbrid」、プジョー・スポール仕様「308」2台などを展示
(2015/9/8 13:58)
- 2015年9月3日(現地時間)発表
仏プジョーは9月3日(現地時間)、ドイツで開催される第66回フランクフルト国際モーターショー(9月15日~16日プレスデー、9月17日~27日一般公開)で、「FRACTAL」「QUARTZ」「308 R HYbrid」「308 GTi by PEUGEOT SPORT」という4台のコンセプトモデルを世界初公開すると発表した。また、サーキット走行向けの「308 Racing Cup」も合わせて世界初公開される。
EV(電気自動車)のコンセプトカーとなる「FRACTAL」(フラクタル)は、204馬力を発生するパワートレーンを持ち、全長3810mm、車重は1000kg以下に抑えられ、0-100km/h加速は6.8秒、0-1000m加速は28.8秒で到達。走行距離は450kmを実現し、70~110mmという地上高による低重心な設計となっている。また、EVながら“より本能的なドライビング”を提供するため、サウンドにフォーカスした演出が盛り込まれているという。
このほか、「208」から採用がスタートした「PEUGEOT i-Cockpit」をさらに進化させており、インテリアの80%は3Dプリンターで製作しているという。小径ステアリングにはタッチパッドを備え、「HDホログラフィック・ディスプレイ」による新しいヘッドアップインストルメントパネルを採用する。また、スマートウォッチによる遠隔操作でドアを開けることもできるようになっている。
PHEV(プラグインハイブリッドEV)の「308 R HYbrid」は、308から80mm拡大した全幅を持ち、270馬力を発生する1.6リッターのTHPガソリンエンジンに加え、前後の各車軸上に搭載する2つの電気モーターが115馬力を発生。最大トルクは730Nmとなり、4輪を駆動して0-100kmはわずか4秒で駆け抜ける。路面などに合わせてパワーレベルの異なるドライブモードを選択でき、「Hot Lap(500馬力)」「Track(400馬力)」「Road(300馬力)」「ZEV(ゼロエミッション)」の4種類を設定。スーパーカーのようなパフォーマンスを持ちながら、CO2排出量は70g/kmとしている。
「RCZ R」「208 GTi 30th Anniversary」に続いてプジョー・スポールのバッヂを装着する3つめのモデルとなる「308 GTi by PEUGEOT SPORT」は、270馬力を発生する1.6リッターのTHP ガソリンターボエンジンを搭載。0-100km加速6秒、最高速250km/hという動力性能を持ち、車高を11mm下げたほか、19インチのタイヤ&ホイール、大径380mmフロントブレーキ、トルセンLSDなどの装備により、卓越したハンドリング性能を実現する。ボディーカラーにはペルラ・ネラ・ブラックと新色のアルティメイト・レッドを組み合わせてツートーンとする「クープ・フランシュ」など6色を設定している。
サーキット走行向けに開発された「308 Racing Cup」は、エンジンを「308 GTi」と共有しつつ、プジョー・スポールのチューニングにより最高出力を270馬力から14%向上となる308馬力に高めたほか、車両重量はスタンダードモデルより100~150kg軽量化。このエンジンに6速シーケンシャル・トランスミッションを組み合わせ、ステアリングにパドルシフトを装着。さらに装備では、6ピストンキャリパーの競技用ブレーキを備えている。
このほか、2014年10月のパリ・モーターショーで世界初公開されたクロスオーバーセグメントのコンセプトモデル「QUARTZ」は、ツートーンの「クープ・フランシュ」にボディーカラーを変更して初公開となる。