NTTグループ、EVカーシェアリングサービスの実証実験を開始
事業化を見据え、グループ7社が参加

2011年3月~2013年3月



 NTTグループ7社は、EV関連市場への参入を目指し、EV(電気自動車)カーシェアリング実証実験「EV Car Sharing Eco Project」を開始する。期間は3月~2013年3月。

 実験の正式名称は「NTTグループ会社間EVカーシェアリング実証実験」。EVカーシェアリングには、充電時間を考慮したスケジュールの検討や充電量の管理など、通常のカーシェアリングとは異なるオペレーションと、充電インフラが必要になるが、NTTグループ7社がEVカーシェアリングを運営し、NTTグループ各社がそれを利用することで、EVカーシェアリングサービスのノウハウを得ると同時に、事業化を検証する。

 このEVカーシェアリングサービスの特長は、異なるメーカーのEVを利用できること。実験ではNTT東日本のさいたま新常盤ビルと、NTTデータ博多駅前ビルに、日産リーフを2台ずつ、三菱自動車i-MiEVを1台ずつ配備する。

 実験では、非接触型ICカードによるユーザー認証と決済、EVの運行状況を把握し、電力の最適化を図る管理サービス、ユーザーサポートのためのコールセンター、GPSと通信機能を備えたドライブレコーダーによる運行状況の把握などを検証する。

 同グループはこの実験結果をもとに、EVと充電設備の導入、運用支援、メンテナンスなどをワンストップで法人顧客に提供するサービスの実現を目指す。顧客の要望があれば、EVや充電器のリースも対応するとしている。

 実証実験を行う7社は日本カーソリューションズ、エヌ・ティ・ティ・データ、NTTデータカスタマサービス、エヌ・ティ・ティ・ドコモ、NTTファシリティーズ、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ、日本電信電話。

 同グループはEV関連事業について、2009年度にグループ横断のタスクフォースを立ち上げ、2009年にはNTTデータ充電インフラサービスの実証実験を開始、2011年にはNTTファシリティーズが通信ネットワーク対応型EV急速充電器を商品化している。

(編集部:田中真一郎)
2011年 2月 28日