国交省、平日上限2000円の高速料金割引を当面延期
これにより現行の高速料金割引が継続

現在の料金割引(NEXCO地方部、普通車以下)

2011年3月23日発表



 国土交通省は3月23日、4月に予定していた高速道路の新料金割引制度(平日上限2000円とする高速料金割引)の実施を、当面延期すると発表した。

 東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)の発生に伴い、被災者および移動手段を奪われた被災地域の方々の心情を鑑みるとともに、現状を変えることで大きな混乱が生じないよう配慮したことを延期の理由としている。

 新料金割引制度はNEXCO東日本(東日本高速道路)、NEXCO中日本(中日本高速道路)、NEXCO西日本(西日本高速道路)のNEXCO3社、JB本四高速(本州四国連絡高速道路)、首都高速道路・阪神高速道路、東京湾アクアラインの4つの割引制度からなる。

 NEXCO管轄の普通車以下の高速道路料金については、土日祝日は上限1000円(ETC限定)を継続しつつ、環境への配慮や休暇の分散化を目的にETC車載器の有無にかかわらず平日上限2000円(軽自動車1000円)にすると発表していた。

 しかし今回の発表により、当面は現行の高速料金割引が継続されることになる。

(編集部:小林 隆)
2011年 3月 23日