アウディ、なでしこジャパンに22台の「A1」提供

2011年8月18日



 アウディ ジャパンは18日、「なでしこジャパン」ことサッカー日本女子代表チームに、22台のアウディ「A1」を提供すると発表、贈呈式を東京 表参道のアウディフォーラム東京で開催した。

 同社はサッカー日本代表のサポーティングカンパニーを務めており、なでしこジャパンを含む日本代表チームに車両を貸与するなどの活動をしている。

 同社のアダム・パスタナック エグゼクティブ ダイレクターは「アウディはサッカーとの関係が深いブランドとして知られている。欧州ではすでに複数の強豪チームのスポンサーを務めており、前回の欧州チャンピオンリーグの決勝は、まさにアウディがスポンサーを務める2チーム、バルセロナとマンチェスター・ユナイテッドの直接対決となった。これはアウディが常に最高のチームをパートナーに選んでいることを表す形になった」とアウディブランドとサッカーの関わりを説明し、「なでしこジャパンの素晴らしい快挙を祝し、22台のA1をご提供することとした。これは、2011年ワールドカップで選手の皆さんが見せてくれた、類まれなチャレンジ精神を賛えるもの」と、7月の2011年FIFA女子ワールドカップドイツ大会で日本サッカー史上初の優勝をなしとげたことへの「ご褒美」であると語った。

 車両は3年間の無償リースという形で贈呈されるが、ボディーカラーは10色から好きなものを選べる。3年後はリースの延長や買い取りなど「ケース・バイ・ケースで対応」(同社関係者)することになると言う。

トレインで入場するなど、国民栄誉賞の授賞式帰りのせいかハイテンションななでしこジャパンの面々パスタナック エグゼクティブ ダイレクター
パスタナック氏からA1のプレートを渡される佐々木監督カラーバリエーションボードを渡される澤キャプテン。さっそくどんな色があるのか覗き込む見事なダジャレ連携プレーを見せた指揮官とキャプテン

 なでしこジャパンは同日、首相官邸で国民栄誉賞を受け取ったその足でアウディ フォーラムに登場、一部選手は掛け声をかけながらトレインで入場するハイテンションぶり。プレゼントのA1の印象を聞かれた佐々木則夫監督は「僕には非常に合うでぃ」と得意のオヤジギャグで会場を凍りつかせた。

 A1について「スポーティーでかわいくて、女性が乗ったら似合う車だと思う。今までこのような高級なクルマに手が届かなかったので、自分たちに合うかどうか心配」とあくまで謙虚な感想を述べるキャプテンの澤穂希選手は、佐々木監督に「でも私にも」と振られ、「合うでぃ」と切り替えす名コンビぶりを披露した。

 19日の震災復興支援チャリティマッチ、9月1日からのロンドン・オリンピックのアジア最終予選が控えるなでしこジャパンだが、佐々木監督は「19日は選抜チームも気合が入っているし、なでしこも負けられない試合。9月1日からのアジアの大会も負けられない。必ずやロンドン五輪予選を勝ち取るという使命がある。こうした素敵なプレゼントをいただいた中で、また奮起して必ずやみなさんにロンドン五輪のキップをお届けしたい」と語り、祝賀続きの中でも次の試合への緊張感を維持している様子がうかがえた。

佐々木監督とパスタナック氏の握手をよそに、ご褒美の内装を覗き込むなでしこジャパンの選手たち
A1のボンネットに参加した全選手と佐々木監督がサインを書き込んだ
この車両が展示される予定は残念ながらないが、アウディ ジャパンで大切に保管すると言う
アウディ フォーラムの一角には、サッカー全日本代表のロッカールームが設けられていた

(編集部:田中真一郎)
2011年 8月 18日