ルノー、右ハンドル+5速MTの限定車「ルーテシア S」発売 「とくにクルマ離れが進む若者に乗ってもらいたい」 |
ルノー・ジャポンは10月13日、「ルーテシア」の限定車「ルーテシア S」を発売した。限定30台で、価格は185万8000円。
■各色10台限定
Bセグメントに属するコンパクトハッチバックのルーテシアがベースで、右ハンドルと5速MTの組み合わせのみを用意する。ボディーカラーはフランス国旗にちなんでブルー エクストレーム(青)、ブラン グラシエ(白)、ルージュ ビフ(赤)の3種類で、各色10台限定となる。
これにホワイトカラーの専用16インチアルミホイールとドアハンドル、特別塗装を施したフロントエアインテーク下部、リアスポイラー、サイドミラーを装備するとともに、ルーフとサイドに「S」ロゴ入りのデカールを備えた。
インテリアでは、スピードメーター/タコメーターおよびセンターコンソール/トリムをホワイトとするとともに、「S」ロゴ入りファブリックスポーツシート、プライバシーガラス(リアサイド/リア)を標準装備する。
ルーテシア S(ルージュ ビフ/赤)のエクステリア |
インテリアはブラックを基調にセンターコンソール/トリムをホワイトにペイント。販売価格を抑えるため、後席用のウインドーは電動ではなく手動式とした |
ブルー エクストレーム(青)のルーテシア S | ||
こちらはブラン グラシエ(白) |
ルーテシア S諸元 | |
駆動方式 | 2WD(FF) |
全長×全幅×全高 | 4025×1720×1485mm |
ホイールベース | 2575mm |
トレッド(前/後) | 1470/1450mm |
重量 | 1160kg |
エンジン | 直列4気筒DOHC 1.6リッター |
最高出力 | 82kW(112PS)/6000rpm |
最大トルク | 151Nm(15.4kgm)/4250rpm |
トランスミッション | 5速MT |
サスペンション(前/後) | マクファーソン/トレーリングアーム |
ブレーキ(前/後) | ベンチレーテッドディスク/ディスク |
タイヤ(前/後) | 195/50 R16 |
ホイール(前/後) | 6.5×16 |
フレデリック・ブレン氏 |
■とくにクルマ離れが進む若者に乗ってもらいたい
同日、ルーテシア Sが展示されたルノー世田谷において、マーケティング部商品計画グループのフレデリック・ブレン氏が車両の概要を説明。
ブレン氏によると、1992年にもルーテシア Sをラインアップしたことがあるそうで、当時のモデルはイギリスでの販売がとくに好調だったと言う。その背景から、新型ルーテシア Sは2010年にイギリスで先行導入され、フランスを含むその他欧州エリアでは2011年初頭からの発売になった。
新型ルーテシア Sは“フレンチベーシック”を謳っているが、ベーシックの定義についてブレン氏は2つの要素があると言う。1つはマニュアルトランスミッションであることで、「この手のクルマはパリに山ほどいて、皆(マニュアルトランスミッションを駆使しながら)エンジンをぶん回して走っている。そういう雰囲気をルーテシア Sで楽しんでもらいたい」(ブレン氏)。
もう1つは価格で、「輸入車=300万円以上というイメージがどうしてもあるが、ルーテシア Sは185万8000円という200万円を切る価格設定」と、手の届きやすい価格にすることで、とくにクルマ離れが進む若者に乗ってもらいたいと述べた。
なお、ブレン氏によれば13日9時に発売を開始し、11時の段階ですでに7台の受注があったと言う。
(編集部:小林 隆)
2011年 10月 13日