ホンダ、コンパクトになった新型「CR-V」
新開発の4WD機構「REAL TIME AWD」を採用

2011年11月28日発売
2,480,000円(20G)
2,750,000円(24G)



 本田技研工業は11月28日、新型「CR-V」を発売した。価格は2WD(FF)の20Gが2,480,000円、4WDの24Gが2,750,000円。



20G24G
価格2,480,000円2,750,000円
乗車定員5名
サイズ(全長×全幅×全高)[mm]4,535×1,820×1,685
ホイールベース[mm]2,620
トレッド(前/後)[mm]1,565/1,565
重量[kg]1,4601,540
エンジン直列4気筒SOHC 2.0リッター直列4気筒DOHC 2.4リッター
最高出力[kW(PS)/rpm]110(150)/6,200140(190)/7,000
最大トルク[Nm(kgm)/rpm]191(19.5)/4,300222(22.6)/4,400
燃料消費率(10・15モード燃費)[km/L]15.412.2
燃料消費率(JC08モード燃費)[km/L]14.411.6
トランスミッションCVT5速AT
駆動方式2WD(FF)4WD
タイヤサイズ225/65 R17
ブレーキ[前/後]ベンチレーテッドディスク/ディスク
サスペンション[前/後]マクファーソンストラット/ダブルウィッシュボーン

 4代目となる新型CR-Vは、初代から脈々と引き継がれる「いつでも、どこへでも、気軽に、気持ちよく」をコンセプトに掲げ、「乗用車の燃費性能と乗り心地」「ミニバンの機能性と使い勝手」「SUVの安心感と頼もしさ」をブラッシュアップした。

 搭載エンジンは、先代では直列4気筒DOHC 2.4リッターのみの設定だったが、新型CR-Vでは直列4気筒SOHC 2.0リッターエンジン搭載車もラインアップする。

 2.0リッターエンジンでは、低負荷走行時に吸気2バルブのうち1バルブの閉じるタイミングを遅くするとともに、DBW(ドライブ・バイ・ワイヤ)によってスロットルバルブを最適化する「可変吸気量制御」を採用。これにより、吸気抵抗によるポンピングロスを低減させるとともに、各部の低フリクション化を図ったことで、10・15モード燃費15.4km/L(JC08モード燃費:14.4km/L)を実現した。トランスミッションはCVT。

20G

 2.4リッターエンジンでは、吸気バルブタイミングの位相をエンジン負荷に応じて連続的にコントロールするVTC(連続可変バルブタイミング・コントロール機構)を組み合わせた。従来エンジンに比べ圧縮比を高めることで、出力を15kW(20PS)、トルクを2Nm(0.2kgm)向上させている。

 トランスミッションは5速ATを組み合わせ、ロックアップ領域を拡大するとともにATFウォーマー、低粘度オイル、低フリクションクラッチを採用するなど低燃費化を図り、10・15モード燃費は12.2km/L(同:11.6km/L)と、先代より0.6km/L向上した。

 この2.4リッターエンジンを搭載する24Gでは、電子制御で後輪の駆動力をコントロールする新開発の「REAL TIME AWD」を採用した。システム自体は小型かつ軽量で、先代比で18kgの軽量化に成功したと言う。さらにポンプを電動モーター式にしたことや、クルーズ走行時は後輪の駆動力をカットすることで低燃費にも貢献する。

24G

 ボディーサイズは先代より30mm短く、低くなった。その一方で室内長は225mm長く、室内幅は75mm広くなり2125×1540×1215mm(室内長×室内幅×室内高)となるとともに、ラゲッジルームの容量を65L拡大して589Lを確保した。

 また、前席では運転のしやすさを向上させるため、チルト/テレスコピックの調整量とともに運転席ハイトアジャスターの調整量を先代から拡大したほか、後席のヒップポイントを下げることでヘッドクリアランスを確保した。これにより、ミニバンの広さ、セダンの操縦性を両立させたと言う。

 全高を30mm下げたことで前面投影面積が減少したほか、空力に有利なルーフの長いボディー形状、風をサイドへ流す形状のフロントバンパー、ワイパーに風が当たらないボンネット後端部の形状、ルーフスポイラー、ボディー下部のエンジンアンダーカバー、リアアンダーカバーの採用などにより、空気抵抗(CdA値)を先代と比べ約8%低減することに成功。とくに高速走行時の安定性と燃費性能が向上したと言う。

 そのほかの装備面では、車両の乱れに対してEPS(電動パワーステアリング)によるステアリングの操舵力アシスト制御を行うモーションアダプティブEPSと、VSA(車両挙動安定制御システム)およびヒルスタートアシスト機能を、全車に標準装備している。

24Gのインテリア。20Gとの主要装備面で大きな違いはなく、24Gの専用装備は6スピーカー(4スピーカー+2ツィーター)、パドルシフト、インパネ・ガーニッシュ、サングラスボックスとなる24Gの本革シート仕様
20Gのインテリアエアバッグの展開イメージ
本革巻きステアリングクルーズコントロール電動スモークドガラス・サンルーフ
後席はラゲッジルームのレバーを引くだけでダイブダウンする

(編集部:小林 隆)
2011年 11月 28日