NEC、クラウド対応のEV充電器と充電サービスを販売開始

2011年12月13日発売



 日本電気(NEC)は13日、クラウド対応型急速充電器、およびクラウド型充電サービスの販売を開始したと発表した。電気自動車用の充電器を設置する事業者向けのサービスで、遠隔制御や保守、エンドユーザーの認証や決済などの機能を盛り込んだものとなる。

 販売開始する充電器はNECのグループ会社の高砂製作所の充電器がベースで、同時に販売開始したクラウド型充電サービスに対応させたもの。充電器の仕様は出力は44kWまたは50kWで、CHAdeMO仕様の充電ソケットを搭載、約15~30分で80%の充電が可能。利用者のためのFeliCa 非接触ICカードリーダー、ネットワークへの接続のためのLANインターフェースも備える。

 クラウド型充電サービスは、NECのサービス「C&Cクラウド」を用いたもので、充電器の休止や再起動をはじめ電力需要ピークに合わせて充電電力を制御する「遠隔制御サービス」、運用状況を離れた場所から監視する「遠隔監視サービス」、非接触ICカードによる「会員認証サービス」、エンドユーザーの利用実績をクラウド側で管理して決済などに役立てる「利用状況管理サービス」などで構成する。

また、ネットワークに接続されるクラウドの利点を活かし、エンドユーザーに対して、充電器の位置とリアルタイムな充電器の空き情報の提供や、充電中にクルマから離れていてもメールで通知する充電完了通知サービスも提供する。

(正田拓也)
2011年 12月 13日