グッドイヤー、走りも楽しめるツーリングエコタイヤ「イーグル LS EXE」
非対称パターンを採用し、インチアップ用サイズを含む63サイズを用意

ツーリングエコタイヤ「イーグル LS EXE」

2012年2月1日より順次発売
オープンプライス



 日本グッドイヤーは12月15日、走りも楽しめるツーリングエコタイヤ「イーグル LS EXE(エルエス エグゼ)」を発表した。サイズは、165/60 R14 75H~235/30 R20 88W XLの全63サイズ。低燃費タイヤのラベリング制度に対応し、転がり抵抗性能「A」、ウエットグリップ性能「b」(165/60 R14 75Hのみ「c」)を獲得している。価格はいずれもオープンプライス。2月1日に41サイズ、3月1日に22サイズを発売する。

非対称パターンを採用するイーグル LS EXE走りを感じさせるシンプルで剛性の高そうなブロックが並ぶ。左がイン側
イン側のランド比(ブロックと溝の比)は69%アウト側のランド比は74%

 グッドイヤーは、イーグル LS EXEの発表会を東京・六本木の東京ミッドタウン ガーデンテラス内にある「Billboard Live TOKYO」で開催。製品の特徴と、その狙いについて説明を行った。

日本グッドイヤー 代表取締役社長 谷川光照氏発表会はBillboard Live TOKYOで開催。この場所で開催することにも意味があると言う米グッドイヤーの掲げる「THE GOODYEAR MISSION.」

 日本グッドイヤー 代表取締役社長 谷川光照氏は、「今年は東日本大震災が起き、これまで当たり前のことが、当たり前でなくなった」と切り出し、その後起きた電力不足などもあって、節約や環境に対する消費者のニーズがとくに高まっていると言う。その中で、低燃費タイヤのラベリング制度も始まり、低燃費タイヤであることは、グリップやノイズなど、タイヤに求められる基本的な機能になっていると言う。

 新製品のイーグル LS EXEは、低燃費タイヤでありながら、「本質的な価値観を大切にした」タイヤであると言い、ツーリングエコタイヤと表現。米グッドイヤーの掲げる「THE GOODYEAR MISSION.」にも沿った製品になったと紹介した。

イーグル LS EXEをアンベール

 製品に投入された技術については、同社販売企画本部 製品開発兼広報・宣伝担当マネージャーの福永耕大氏が解説。ユーザーに「低燃費以外で、タイヤに求める性能はなんですか?」というアンケートを取った際、ハンドル応答性(レスポンス)、グリップ性能、直進安定性という結果も得られており、イーグル LS EXEのツーリングエコタイヤとは、「走りの喜びを感じられるタイヤ」であるとした。

販売企画本部 製品開発兼広報・宣伝担当マネージャー 福永耕大氏イーグル LS EXEは、ツーリングエコタイヤ

 具体的には、「シャープなハンドリング性能」「手応え感のあるコンフォート性能」「使い勝手のよいユーティリティ性能」の3つの性能を特徴としている。シャープなハンドリング性能を得るために、スポーツタイヤなどで採り入れられている左右非対称の専用トレッドパターン、専用高性能コンストラクション(タイヤ構造)を持ち、横剛性を従来モデルの「イーグル LS2000Hybrid II」と比べ30%アップ。

低燃費性能は当たり前の機能となっているので、それ以外の部分を訪ねたアンケート結果ツーリングエコタイヤとは、走りの喜びを感じられるタイヤイーグル LS EXEの3つの大きな特徴
非対称パターンは、同社のフラッグシップタイヤ「イーグル F1 ASYMMERITC」シリーズと同コンセプトイン側、アウト側のランド比
高剛性コンストラクションで、変形を抑え、タイヤのグリップを確保するエッジレイヤー、オーバーレイヤー、ケースラインなどで、横剛性30%アップ

 手応え感のあるコンフォート性能のために専用低発熱NVR(Noise Vibration Reduction)ラバーをタイヤインナーに採用し、タイヤ騒音を0.5dB(A)低減しているほか、発熱を抑えることに寄与しているため、転がり抵抗の低減にも効果がある。

 また、コンパウンドに「ロングライフポリマー」を採用することで、タイヤライフを18%向上。17%低減した転がり抵抗とあわせ、燃費もよく長持ちするタイヤになっていると言う。ウエット性能も8%向上しており、ラベリング表記はA/bという、バランスの取れたタイヤになっている。

低発熱NVRラバー低発熱NVRラバーは、振動や騒音を低減するほか、転がり抵抗性能の改善にも寄与ロングライフポリマーで、タイヤライフも延びた。低燃費性能とあわせ、財布に優しいタイヤになっている
とくに強調していたのが線形感。この数値が優れており、ハンドリングのよいタイヤであると言う多数のサイズを、A/bで展開する。多様なニーズに応えていく

 販売方針については、販売企画本部 販売企画部長 田中敏郎氏が説明。販売の中心は、「30歳~50歳代のクルマ好きのセダン、ミニバンユーザー」「燃費性能を考えながら“走る喜び”を追求するユーザー」で、彼らに向けた訴求を行っていく。その第1弾が、12月31日にBS朝日で放映される「BEST HIT USA 年越しスペシャル」で、この番組の冠スポンサーとなることで洋楽に親しんだユーザーへ訴求する。

 また、東京モーターショーでは、NASAと共同で開発中の次世代月面探査車用タイヤを中心に展示を行っていた同社だが、2012年1月13日~15日まで幕張メッセで開催される「東京オートサロン 2012」には全力投球。ディスコ「マハラジャ」とコラボレーションし、1980年代の華やかな雰囲気を持つブースを出展する。20代の頃はスポーツカーに乗るなどタイヤにこだわったユーザーに、低燃費タイヤでありながら走りを楽しめるイーグル LS EXEを訴求していく。インチアップ対応のサイズを豊富に用意することで、カスタム需要に応えることを可能としている。

販売企画本部 販売企画部長 田中敏郎氏BEST HIT USA 年越しスペシャルをスポンサード。テレビCMを放映する
東京オートサロンでは、マハラジャとコラボレーションし、ハデなブースを展開する

(編集部:谷川 潔)
2011年 12月 15日