米GMとPSAプジョー・シトロエン、戦略的提携を発表
中小型乗用車、MPV、クロスオーバーに注力

戦略的提携を発表するGMのダン・アカーソンCEO(左)とPSAプジョー・シトロエンのフィリッペ・ヴァリン会長

2012年2月29日(現地時間)発表



 米ゼネラルモーターズとPSAプジョー・シトロエンは2月29日(現地時間)、欧州での競争力を高めることを目的に、長期的かつ広範囲な戦略的提携を行っていくと発表した。これに伴い、GMはPSAプジョー・シトロエンの株式の7%を取得し、2番目の大株主となる。

 今回の提携の柱は2つ。1つは自動車のプラットフォーム、コンポーネントおよびモジュールの共有化で、コスト削減や効率化を図るとともに、先端技術を活かして排出ガスの削減を行う。

 もう1つは部品購入などを目的とした合弁会社の設立で、共同購入することでコストの削減を図っていく。

 まずは中小型乗用車、MPV、クロスオーバーに注力するが、低エミッション車用の共通プラットフォームの開発も視野に入れている。共通のプラットフォームで製造された車両は、2016年までに出荷する予定としている。

 今回の発表を行ったGMのダン・アカーソンCEOは「今回のアライアンスによって、私たち独自の計画に加え、GMがヨーロッパにおいて長期的で持続可能な収益につながります」、PSAプジョー・シトロエンのフィリッペ・ヴァリン会長は「このアライアンスは、両グループにとってとても刺激的な瞬間であり、今後、さらに発展させる可能性を秘めています」と述べている。

(編集部:小林 隆)
2012年 3月 1日