独フォルクスワーゲン、気筒休止システム搭載の「ポロ ブルーGT」公開 ディーゼルプラグインハイブリッドの「クロスクーペ」も発表 |
独フォルクスワーゲンは、「ジュネーブモーターショー」(一般公開:3月8日~18日)で気筒休止システムを搭載した「ポロ ブルーGT」、直噴ターボディーゼル搭載の「クロスクーペ」、「up!」の新バリエーション、「ゴルフ GTI カブリオレ」のほか、フォルクスワーゲンR GmbHが手がけた「ザ・ビートル」「パサート」のR ラインをワールドプレミアした。
ザ・ビートル R ライン | パサート ヴァリアント R ライン |
■初の気筒休止システムを採用した「ポロ ブルーGT」
ポロ ブルーGTは3ドアボディーをベースに、同社初の気筒休止システム「ACT(アクティブシリンダーマネジメント)」を採用した、直列4気筒1.4リッターTSIエンジンを搭載。
ACTはエンジン回転が1250-4000rpm、エンジントルクが25-100Nmの範囲内の際、4気筒のうち2気筒を休止させるシステム。ACTの作動状況は、メーター内のディスプレイで確認できると言う。
さらにアイドリングストップとブレーキエネルギー回生システムの総称である「ブルーモーション テクノロジー」を備えることで、欧州複合モード燃費(NECD)は7速DSG仕様で4.5L/100km(CO2排出量:105g/km)としている。エンジン出力は103kW(140PS)で、0-100km/h加速は7.9秒、最高速210km/h。
同社はすでにポロ ブルーGTの市販化を決定しており、ドイツでは7月に販売を開始する予定。
■ディーゼルプラグインハイブリッドとなった「クロスクーペ」
4ドアクーペとSUVのクロスオーバーモデル「クロスクーペ」は、昨年の東京モーターショーでワールドプレミアされたモデル。
その際は2つの電気モーターと直噴ガソリンターボのTSIエンジンを組み合わせたプラグインハイブリッド車だったが、今回のジュネーブショーで公開されたモデルは直噴ターボディーゼルのTDIエンジンに置き換えられ、ディーゼルプラグインハイブリッド車として発表された。
パワートレーンはTDIエンジンに2つの電気モーター、6速DSGで構成され、システム全体で225kW(306PS)を発生する一方で、1.8L/100km(欧州複合モード)という高い燃費性能を誇る。CO2排出量は46g/km、航続可能距離は1278km。また、45kmをEV走行できるとしている。
ボディーサイズは4357×1868×1523mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2630mmで、サイズ的にはゴルフとティグアンの間に位置する。
■「up!」のバリエーションモデルもお披露目
また、ジュネーブショーでは都市向けサブコンパクト「up!」のバリエーションモデルを公開。
ジュネーブショーのホスト国であるスイスに敬意を表し、同国の国旗と国旗色をモチーフにした「スイスup!」、4ドアのクロスオーバーモデル「クロスup!」をベースにウインタースポーツファン向けに仕立てた「ウインターup!」とアドベンチャー仕様の「x up!」、商用向けの「カーゴup!」の計4台を展示している。
(編集部:小林 隆)
2012年 3月 7日