フォルクスワーゲン、「ザ・ビートル」の受注開始記念イベント オリジナルデザインのザ・ビートルを展示 |
フォルクスワーゲン グループ ジャパンは4月20日、「ザ・ビートル」の受注を開始した。これにともない、東京 丸の内ビルディングで実車展示イベント「ザ・ビートル・パレード」を22日まで開催する。初日の20日、同会場でオープニングセレモニーが行われた。
会場は丸の内ビルディング1階のイベントスペース「マルキューブ」。1階から6階までを吹き抜けとした、幅、奥行き、高さが30mの広大な空間の一角にステージを設け、2台のザ・ビートルが展示される。
そのうち1台は、ザ・ビートルのペイント・デザインコンテスト「ザ・ハート・ビートル」で投稿された6000点の作品から選ばれたものがペイントされた実車だ。葛飾北斎の浮世絵「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」をモチーフとしたペイントだが、波がファイアパターンにアレンジされている。
ザ・ビートル・パレードの会場は丸ビル1階のパブリックスペース「マルキューブ」 | マルキューブの一角にステージとスクリーンを設け、ザ・ビートルを展示する |
井浦新氏とフォルクスワーゲン グループ ジャパンの正本本部長がオリジナル・ペイントのザ・ビートルをアンベール。井浦氏はさっそくしげしげとクルマを覗きこんだ | ||
「神奈川沖浪裏」の波がファイアパターンに! |
このデザインを選んだのは、俳優の井浦新氏。自身でファッション・ブランドを持ち、デザインもこなす井浦氏は、クルマ選びでもデザインを最優先するとのこと。このデザインを選んだ理由は「波をファイアパターンで表現したアイデアが光っていた」と言う。
ちなみにこのペイント車両が履いている18インチホイールは、フォルクスワーゲン グループ ジャパンによれば日本への導入を検討中とのこと。
もう1台は白いザ・ビートル デザイン レザーパッケージ。こちらはオプションとして導入されることが決まっているデザインの18インチホイールを履かされている以外、特別なペイントなどは施されていないが、前述のザ・ハート・ビートルに投稿されたさまざまなデザインを、プロジェクターでボディーに投影できる仕掛けになっている。また会場にはパソコンでザ・ビートルのオリジナル・ペイントをデザインができる「ザ・ビートル デザインラボ」が設けられるが、ここで作ったデザインも投影されると言う。
またステージ中央には幅9mの巨大スクリーンを設置。ここにもザ・ハート・ビートルに投稿されたデザインが列をなすように投影される。これがイベントのタイトル「ザ・ビートル・パレード」の所以だ。
白いザ・ビートル デザイン レザーパッケージには、プロジェクターでオリジナルペイントを投影する | |
9mスクリーンの前でスピーチする正本本部長。スクリーンにはザ・ハート・ビートルに投稿されたさまざまなデザインが表示される |
日本に導入されるザ・ビートルは、当初は1.2リッター直噴ターボエンジンと7速デュアル・クラッチ・トランスミッション「DSG」を搭載し、ボディー同色のインストゥルメントパネル/ステアリングホイールトリム/ドアトリムやレザーシートを装備した「ザ・ビートル デザイン レザー・パッケージ」のみ。
エンジンは77kW(105PS)/5000rpm、175Nm(17.8kgm)/1500-4100rpmを発生し、JC08モード燃費は17.6km/L。エコカー補助金の対象となるほか、50%のエコカー減税が適用される。価格は303万円。
フォルクスワーゲン グループ ジャパンの正本嘉宏マーケティング本部長はザ・ビートルを「初代ビートルはフォルクスワーゲンの顔であり、原点。世界のモータリゼーションをリードしてきた。このビートルがダイナミックに生まれ変わったのがザ・ビートル。現代のクルマに求められる環境性能、安全性能、高い品質、ハイテク装備はもちろん、エモーショナルなデザインとユニークなインテリア、爽快な走りといったエンターテイメント性を持ち合わせたクルマに仕上がっている」と紹介。「ビートルが伝統的に持つパワーやオーラといった、人々を楽しくさせるものをコミュニケーションに使っていきたい」と、ザ・ビートル・パレードの開催意図を明かした。
ザ・ビートルの発売は6月1日だが、受注は20日から開始されている。初期の1000台には、日本導入を記念した限定ナンバープレートフレームが付属する。フレームにはザ・ビートルのロゴと、カブト虫のデザインが施される。
オリジナルペイントモデルはファブリック仕様だった |
(編集部:田中真一郎)
2012年 4月 20日