英マクラーレン、「MP4-12C スパイダー」発表 |
英マクラーレン・オートモーティブは7月3日(現地時間)、ミッドシップスポーツカー「MP4-12C」のオープンバージョンである「MP4-12C スパイダー」を発表した。正規販売代理店で予約を受け付けており、本国での納車は11月からの予定。
MP4-12Cは2010年に発表され、2011年に日本市場に投入された2座のミッドシップスポーツカー。「スパイダー」はこのオープントップバージョン。
ルーフにはリトラクタブル・ハードトップが採用され、30km/hまでスイッチによる開閉操作が可能。開閉に要する時間は17秒以内としている。またコックピット後方のリアウインドーも上下させることができ、ルーフを開けてリアウインドーを上げておけばウインドウデフレクターとして機能する。
1ピースのカーボンファイバーコンポジットによるパッセンジャーセル「モノ・セル」の前後に、サスペンションのためのアルミサブフレームをつけた構造を特徴とするMP4-12Cだが、当初からオープンボディーとして設計されているため、スパイダー化のための補強はしておらず、重量増はルーフシステム分の40kgに収まった。
スパイダー化にあたって、乗員を保護するパッシブ・ロール・オーバー・プロテクション・システムを装備した。ラゲッジスペースは、ルーフを閉めているときに52Lを確保する。
また新しいデザインのホイールと、ダイヤモンド・カット仕上げの鍛造ホイールを選べるようになったほか、新しい車体色「ヴォルケーノ・イエロー」や、スパイダー用のインテリア・トリムも用意された。
パワートレーンはクローズドのMP4-12Cと同様で、3.8リッターV型8気筒ツインターボエンジン「M838T」をリア・ミッドに縦置きし、7速デュアル・クラッチ・トランスミッションを介して後輪を駆動する。エンジンの最高出力はクローズドモデルの600PS/7000rpmに対し、625PS/7500rpmに高められている。またブレーキステアやプロアクティブ・シャーシ・コントロール、エアブレーキなども備える。
【2012/7/6追記】11月から納車が始まるのは本国で、日本での納車時期は未定
(編集部:田中真一郎)
2012年 7月 4日