ホンダ、斜め床+マルチスペースシステムで使い勝手を向上させた「N BOX+」 軽自動車Nシリーズ第2弾、自転車の積載もさらに容易に |
本田技研工業は7月5日、軽乗用車「N BOX+(エヌボックス プラス)」を発売した。価格は、標準モデルのN BOX+が135万円~176万2500円。カスタムモデルのN BOX+ カスタムが154万円~187万円。
N BOX+ G・Lパッケージ 2トーンカラースタイル(ピンク&ブラック) | N BOX+ G・Lパッケージ(クリスタルブラックパール) | G・ターボパッケージ(クールミストメタリック) |
●N BOX+
タイプ | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 |
G | 直列3気筒 DOHC 0.66リッター | CVT | FF(2WD) | 1,350,000円 |
4WD | 1,470,000円 | |||
G・Lパッケージ | FF(2WD) | 1,460,000円 | ||
4WD | 1,580,000円 | |||
G・Lパッケージ 2トーンカラースタイル | FF(2WD) | 1,512,500円 | ||
4WD | 1,632,500円 | |||
G・ターボパッケージ | 直列3気筒 DOHC 0.66リッター ターボ | FF(2WD) | 1,590,000円 | |
4WD | 1,710,000円 | |||
G・ターボパッケージ 2トーンカラースタイル | FF(2WD) | 1,642,500円 | ||
4WD | 1,762,500円 |
N BOX+ カスタム G・Lパッケージ(プレミアムホワイトパール) | N BOX+ カスタム G・ターボパッケージ(ポリッシュドメタル・メタリック) |
●N BOX+ カスタム
タイプ | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 |
G | 直列3気筒 DOHC 0.66リッター | CVT | FF(2WD) | 1,540,000円 |
4WD | 1,660,000円 | |||
G・Lパッケージ | FF(2WD) | 1,650,000円 | ||
4WD | 1,770,000円 | |||
G・ターボパッケージ | 直列3気筒 DOHC 0.66リッター ターボ | FF(2WD) | 1,750,000円 | |
4WD | 1,870,000円 |
N BOX+は、ホンダの新世代軽自動車「N」シリーズの第2弾。第1弾の「N BOX」と同様のセンタータンクレイアウトのプラットフォームを持ち、ラゲッジルームを斜めの床にすることと、ラゲッジルームをアレンジできる3枚のボード「マルチボード」により、多彩な荷室空間を構築する「マルチスペースシステム」を持つ。
ボディーサイズは、3395×1475×1780mm(全長×全幅×全高、2WD)、ホイールベースは2520mmとNBOXと同じながら、リアゲート開口高1350mm、開口幅1055mm、開口部地上高330mm(2WD)と、斜めの床にすることで開口部地上高をNBOXに比べ150mm下げ、開口高を拡大。後席シート位置をフィット同等のニークリアランスを確保しながら前進させることで、NBOXに比べ215mm増の630mmというラッゲジルーム長を実現している。
N BOX+ G・Lパッケージのインテリア |
N BOX+ G・ターボパッケージのインテリア |
N BOX+ カスタム G・ターボパッケージのインテリア |
この斜めの床を持つラゲッジルームに、マルチボード小、マルチボード大、エンドボードの3枚のボードを組み合わせ、「上・下段モード」や「フラットモード」などさまざまな使い方ができるようになっている。また、後席を前方にたたむことで、斜めの床を持つ広いラゲッジルームとなり、自転車などを容易に積載できるほか、アルミ製のスロープがオプションで用意されている。
さらに前席を後方に倒し、マルチボードと組み合わせれば、2000×1000mm(縦×横)のフラットな空間が出現。身長190cmの人が2人横になれることができるほか、ラゲッジルーム下段には荷物が入るスペースが確保されている。
フラットな空間を作ることができ、下段には荷物スペースを実現 | 両側スライドドアを装備 |
アルミスロープはオプション | フラットな荷室と、その下部にある斜め床の空間 | 後席を折りたたんだ状態 |
アルミスロープは伸ばすことができ、荷物を容易に積める | アルミスロープの収納は、バックボードとしても使える形態を用意 | 後席を折りたたみ、前席を倒した際のヘッドレスト置き場 |
この大開口テールゲートを実現するため、N BOXに比べリアの板厚をアップし、リアのクロスメンバーを追加したほか、各部の形状を最適化。N BOX同等のボディー剛性を確保したと言う。また、重量物が積載されることを前提にフロントサスペンションや、リアサスペンション、ステアリングまわりの専用セッティングなども行われている。
ボディー外観は、標準モデルとカスタムモデルが用意されるが、エンジンについてはいずれのボディータイプにも、最高出力43kW(58PS)/7300rpm、最大トルク65Nm(6.6kgm)/3500rpmの直列3気筒 DOHC 0.66リッターの自然吸気モデルと、最高出力47kW(64PS)/6000rpm、最大トルク104Nm(10.6kgm)/2600rpmのターボモデルを用意。標準ボディーにもターボモデルを用意したのは、重量物を積載する機会は多いが、カスタムほどハデな外観は必要ないというユーザー向けへの選択肢となる。
ボディーカラーは、N BOX+が、クリスタルブラックパール、アラバスターメタリック、プレミアムホワイトパール、プレミアムダイナミックブルーパール(Gのみ)、プレミアムブロンズパール(Gのみ)、チェリーシェルピンクメタリック(Gのみ)、クールミストメタリックの7色。N BOX+ カスタムが、クリスタルブラックパール、アラバスターメタリック、プレミアムホワイトパール、プレミアムダイナミックブルーパール、プレミアムディープロッソパール、プレミアムゴールドパープルパール、ポリッシュドメタルメタリックの7色。N BOX+にのみ2トーンカラースタイルが設定され、ピンク&ブラック、ブロンズ&ホワイト、ブルー&ホワイトの、3種をラインアップする。
(編集部:谷川 潔)
2012年 7月 5日