NEXCO中日本、新東名開通で交通事故の1割減少や、旅行速度の向上など 新東名開通後3カ月間の平均交通量の変化を発表 |
NEXCO中日本(中日本高速道路)は7月25日、4月14日に開通した新東名高速道路(御殿場JCT(ジャンクション)~三ヶ日JCT間)開通後3カ月間の平均交通量の変化を発表した。
発表によると、開通後3カ月間の平均交通量は、全日3万9900台/日、平日3万6300台/日、休日4万7700台/日。静岡県内の新東名と東名の交通量の合計は平日が14%、休日が15%それぞれ増加するとともに、東名単体で見ると平日が39%減、休日が45%減となる。
なお、新東名の区間交通量のトップは新富士IC(インターチェンジ)~新清水ICの4万6400台/日、東名の区間交通量減少トップは清水JCT~清水ICの3万6800台/日減(7万700台/日→3万3900台/日)となる。
この交通量の分散により渋滞の発生回数も減少。開通後3カ月間に静岡県内で発生した10㎞以上の渋滞は5回で、いずれもゴールデンウィーク期間中に発生。昨年同時期に東名の静岡県内で発生していた渋滞回数と比べると、約9割減少した。
また、旅行速度も向上。東名のみでは約89km/hだった平均旅行速度が、開通により、東名約91km/h、新東名約97km/hに。交通事故件数も昨年同時期と比べると1割減少し、人身事故は2割減少している。
旅行速度の向上 | 事故の減少 |
そのほか、全国物流ネットワーク協会によるサンプリング調査では、東京~名古屋間のトラック利用では、新東名は東名に比べ約7%燃費が向上する結果になったとしている。
観光面、医療支援面での貢献もあり、詳細な調査結果についてはNEXCO中日本のWebサイトに掲載されている「新東名開通後3ヶ月間の交通状況および整備効果」を参照のこと。
(編集部:谷川 潔)
2012年 7月 25日