日産、ロンドンにも「NV200」のタクシー

2012年8月6日発表



 日産自動車は8月6日、「NV200 ロンドンタクシー」を発表した。2013年にロンドンで実証運行を予定する。

 NV200をベースとするタクシーで、ディーゼル車と電気自動車が用意される。1.5リッター直列4気筒ディーゼルエンジンの最高出力は89PS、最大トルクは240Nmで、燃費は53.3mpg。現行のロンドンタクシー「TX4」に対して燃費が約50%改善され、より競争力のある価格で提供されるとしている。

 前輪切れ角を調整することで最小回転直径7.6mを実現し、スライドドアとステップ(オプションでスロープ)、パノラミックガラスルーフ、新タイプの方向指示器、車椅子固定用ポイントなどを装備する。

 NV200ベースのタクシーは米ニューヨーク市のタクシーでも採用されたが、ニューヨーク市タクシーが「イエローキャブ」と呼ばれるのに対し、ロンドンタクシーは「ブラックキャブ」と呼ばれており、塗装も黒になっている。また、ホイールアーチがイエローキャブ版NV200よりも広げられている。さらに後部座席に対面した折りたたみ座席、助手席を取り外して設けた荷物スペースといったロンドンタクシー伝統の装備も用意される。

 なお同社はかつて、FX4型とTX1型ロンドンタクシーにディーゼルエンジンを供給したことがある。

(編集部:田中真一郎)
2012年 8月 6日