日産、モスクワモーターショーで新型セダン「アルメーラ」公開
ブースではGT-Rエンジン搭載の「ジュークR」を展示

2012年8月29日(現地時間)発表



 日産自動車は8月29日(現地時間)、モスクワモーターショー(プレスデー:8月29日~30日、一般公開日:8月31日~9月9日)で、ロシア市場向けに専用開発した新型セダン「アルメーラ」を公開した。

 アルメーラは、最大出力75kW(102HP)、最大トルク145Nmを発生する1.6リッターガソリンエンジンと、5速MTまたは4速ATを搭載する4ドアの5人乗りセダン。ロシア特有の道路と気候条件に見合うように開発され、ロシアでの過酷な天候にも耐えうるように設計したと言う。

 具体的には、荒れた路面に対応するための特別な保護措置として、エンジンルームの下側が2mmの厚さの鋼板でカバーされる。地面からのクリアランスは、エンジンを保護するための鋼板が据え付けられている部分で145mmとなっているものの、そのほかで160mmを確保し、クラストップレベルの高さとなっている。

 また、パワフルなヒーターと換気システムを備え、低温始動性能を最適化。グレードによってヒーター付シートとヒーター付きドアミラーも装備する。ワイパーは、フロントガラスのできるだけ広い範囲をカバーするように設計されるほか、補給の回数が少なくてすむ大容量5リッターのウォッシャータンクが搭載されている。

 そのほか、エクステリアではフロントグリルにドアハンドルと同じようにクロムメッキ加工が施されるが、このクロムメッキ部はロシアで除氷に使用される化学物質からの影響に耐え、クロムメッキ加工を維持する特別な三価クロム化合物が使用されている。

 なお、日産ブースではサンクトペテルブルク工場で生産される「ムラーノ」「ティアナ」「エクストレイル」などのほか、「ジューク」の派生モデルとして、GT-Rエンジンを搭載した「ジュークR」や、若者向けのエンターテインメントビジネスであるミニストリー・オブ・サウンドと日産とのコラボレーションによって作られた特別バージョンの「ジューク」、日産のレース部門によって性能を向上させた「ジューク ニスモ」の3モデルを展示する。

(編集部:小林 隆)
2012年 8月 30日