英ランドローバー、4代目となる新型「レンジローバー」公開 2013年後半にディーゼルハイブリッド搭載モデルをラインアップ |
英ランドローバーは9月6日(現地時間)、4代目となる新型「レンジローバー(日本名:レンジローバー・ヴォーグ)」を公開した。新型レンジローバーは、2012年末から世界170のマーケットで販売を開始する予定。日本市場での販売開始日は未定としている。
新型レンジローバーは、現行モデルのスチール・ボディーよりも39%軽いオール・アルミニウム製モノコックボディー構造を採用し、先代モデル比で最大420kgも軽くなった。
エクステリアデザインはより滑らかな流線型のデザインとなり、Cd値0.34と歴代モデルでもっとも優れた空力特性を備えるとともに、アクセス・モードでのルーフラインが20mm低くなった。ボディーサイズは4999×1983×1835mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2922mm。
最低地上高は先代モデルから17mm増えて303mmとなり(オフロードでの地上高を測定)、アプローチ・アングルとデパーチャー・アングルを改善。アンダー・フロアは悪路走行時にサスペンション・コンポーネント間の下回りが当たらないようにカバーされており、損傷・損害を受けにくいように設計されている。
また、車の両側にある内側と外側のボンネット・パネル間に空気を取り込み、その後、空気がエンジンルームの両側で機構に流れ込むという吸気システムの採用により、渡河水深限界は先代モデルから200mm増えて900mmとなった。
搭載エンジンは、375PS/510Nmを発生する自然吸気のV型8気筒DOHC 5.0リッター、510PS/625Nmを発生するスーパーチャージャー付きV型8気筒DOHC 5.0リッターのガソリンエンジンと、258PS/600NmのV型6気筒DOHC 3.0リッター、339PS/700NmのV型8気筒DOHC 4.4リッター(いずれもツインターボ)のディーゼルエンジンの4モデル。
軽量オールアルミニウム製のV8スーパーチャージャーエンジンは、0-60mph加速が現行モデルよりも0.8秒速い5.1秒をマークするとともに、CO2排出量が現行モデルに比べ7%低い322g/kmとなった。V8自然吸気エンジンは、0-60mph加速が現行モデルよりも0.7秒速い6.5秒を達成、燃料消費量とCO2排出量が8%削減され、CO2排出量は299g/kmとなっている。
一方ディーゼルエンジンについては、600Nmという高いトルク性能を誇るV6エンジンはスムーズさとレスポンスのよさが特徴で、0-60mph加速は7.4秒とした。また、レンジローバー専用に設計されたV8エンジンは、1750-3000rpmの範囲で700Nmという高トルクを生み出し、0-60mph加速は現行モデルよりも1.0秒速い6.5秒とした。
トランスミッションは、全モデルにZF製8速オートマチック・ギアボックスを組み合わせている。
なお、2013年後半にエンジンのラインアップを強化する予定で、新型モデルではレンジローバーとして初めてディーゼルハイブリッド・パワートレーン搭載モデルをラインアップすることが予告されている。CO2排出量の目標値は169g/kmとしている。
(編集部:小林 隆)
2012年 9月 7日