ルノー、「ルーテシア」の限定車「イニシアル・パリ」「エクスプレッションMTを」を発表
コレオス BOSERエディションやルーテシアの限定車を公開

ルノー・ジャポンの大極COOと「コレオス BOSEエディション」、「ルーテシア イニシアル・パリ」

2012年9月20日開催



 ルノー・ジャポンは20日、「コレオス」の限定車「コレオス BOSEエディション」と、「ルーテシア」の限定車「ルーテシア イニシアル・パリ」、「ルーテシア エクスプレッションMT」を報道向けに公開した。

 ルノー・ジャポンの大極司COOは今回導入した限定車について「こだわりを持ったお客様の生活を、好きなものにこだわって、生活を楽しく過ごしているお客様に、少しでもサポートになるよう商品を提供したい」という戦略に沿ったものだと説明した。

 各限定車については、商品企画のフレデリック・ブレン氏が説明を行い、ルーテシアの説明の最後には謎のスライドを見せ、明言はしないものの次期ルーテシアの登場を匂わせた。

ルノー・ジャポンの大極COO商品企画のフレデリック・ブレン氏ルーテシアの説明の最後に謎のスライドが……

豪華な装備の「ルーテシア イニシアル・パリ」
 コンパクトカーの「ルーテシア」は限定車を2モデル発表、豪華装備のモデルは「ルーテシア イニシアル・パリ」となる。

 イニシアル・パリという名称は過去、通常販売のグレード名として設定されたことがあり、いずれも豪華装備が特徴だった。さらに昔まで振り返ると「バカラ」という名称の最上級のラグジュアリーグレードがあった。

 各限定車の説明を行った商品企画のフレデリック・ブレン氏によれば、このような上級グレードのコンパクトカーは「パリの高級住宅街の16区で子供の送迎に使ったり、買い物に使ったりするクルマ」だと説明する。

 ボディーカラーは専用カラーのベージュ サンドレM。専用レザーシートをはじめとするベージュインテリア、専用キッキングプレート、専用エンブレム、16インチシルバー×ベージュアロイホイールを装備する。特にレザーシートは傷のない部分を厳選したレザーを採用、ダブルステッチや刺繍で高級感を演出している。

 価格は234万8000円。従来、通常グレードとして用意された「イニシアル・パリ」より安価になっている点は、ウッドインテリアや、リアトレイ下のバッグを省略しているため。

5速MTの「ルーテシア エクスプレッションMT」
 現在ルーテシアのラインアップにはMTが用意されていないが、MT車を希望するユーザーのためにも用意された限定車。日本には導入していないベーシックなグレードのMT仕様車をベースに、革巻ステアリングや15インチタイヤと185/60 R15アルミホイールを装備し、価格を204万8000円とした。

 限定40台ながらボディーカラーは3色用意。ブラン グラシエ、グリ カシオペM、ブルー マリーン フュメから選択できる。ベーシックグレードのため、リアウインドーはハンドルによるウインドーレギュレーターとなる。こだわりの点として、レザーステアリングが装備される。

 商品企画のフレデリック・ブレン氏は「これに乗ったら日本にいる感じがしない。右ハンドルなんだけど“パリにいるじゃん”という気分」とMTのよさを強調。フランスでは今でも9割を超えるクルマがMTであると説明した。

BOSEのオーディオを搭載する「コレオス BOSEエディション」
 「コレオス BOSEエディション」はBOSEサウンド・システムを搭載し、20台限定で販売する。BOSEのオーディオだけでなく、専用装備を多く取り入れ、ボディーカラーは黒である「ノワール ディボワール」とした。

 サウンドシステムはコレオスに合わせた専用設計で、室内に8スピーカーと専用アンプ内蔵の7リッターウーファーボックスを搭載、臨場感あふれるダイナミックな音響特性を実現したと言う。

 ベース車は最もベーシックな「ダイナミック」で、ブラックの内装となる。17インチアルミホイールはベース車と同じものだがカラーをダークメタルとし、マットシルバーのドアミラー、ファブリック&レザー調コンビシート、ダークカーボンの専用内装、BOSEエディション専用キッキングプレート、BOSEエンブレムを装備する。ボディーカラーはノワール ディポワール(黒)のみ。価格は329万8000円。

(正田拓也)
2012年 9月 20日