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ルノー、カンヌ国際映画祭のオフィシャルカーをイメージした「キャプチャー カンヌ」発表会

映画館もあるフランス政府公式の機関で実施

2016年6月23日 発売

289万円

2色のボディカラーを用意する50台限定車「キャプチャー カンヌ」

 ルノー・ジャポンは6月23日、同日に発売したコンパクトクロスオーバー「キャプチャー」の限定車「キャプチャー カンヌ」の発表会を都内で開催した。

 今回発売されたキャプチャー カンヌは、上級グレード「インテンス」をベースにルノーが1983年からオフィシャルカーを提供するなどサポートを行なっている「カンヌ国際映画祭」のオフィシャルカーをイメージした日本独自の限定車。

 ボディカラーにはホワイトパール系の「イヴォワール」、2012年に発売されたルーテシアのMTモデル「ルーテシア エクスプレッションMT」で採用されたことのある、通常のラインアップには用意のない「ブルー マリーン フュメ」という映画祭の厳粛な雰囲気と大人の落ち着きを表現した2色を設定。いずれもルーフに「カプチーノ M」を採用する2トーン仕様で、イヴォワールベースが30台、ブルー マリーン フュメベースが20台用意される。

イヴォワール+カプチーノ Mの組み合わせ。キャプチャー カンヌのボディサイズは4125×1780×1585mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2605mm。足まわりは17インチアルミホイールにミシュラン「プライマシー 3」(205/55 R17)のセット。外観上ではCピラーのカンヌ国際映画祭公式エンブレムデカール(左右)が大きな特徴になっている
ブルー マリーン フュメ+カプチーノ Mの組み合わせ
パワートレーンは直列4気筒DOHC 1.2リッターターボエンジンに6速EDC(エフィシエントデュアルクラッチ)の組み合わせ。最高出力は87kW(118PS)/5000rpm、最大トルクは205Nm(20.9kgm)/2000rpm。JC08モード燃費は17.2km/L

 また、エクステリアではCピラーにカンヌ国際映画祭公式エンブレムデカール(左右)が与えられたほか、インテリアは専用内装色となるブラウン&ダークカーボンカラーを基調に、ベース車では取り外し可能なジップシートクロスのところ専用レザーシート(前席シートヒーター付き)にすることで、特別なモデルであることを表現。さらにBlu-ray対応のパナソニック製9インチSDナビゲーションシステム、アルミ製ペダル、自動防眩ルームミラー、サングラスホルダーを特別装備し、価格はベースのインテンスから21万8000円高の289万円となっている。

ブラウン&ダークカーボンカラーのインテリア
専用レザーシート(前席シートヒーター付き)をはじめ、パナソニック製9インチSDナビゲーションシステム、アルミ製ペダル、自動防眩ルームミラー、サングラスホルダーを特別装備する

ルノーとカンヌ国際映画祭の関わり

ルノーとカンヌ国際映画祭の関係について紹介する大極氏

 キャプチャー カンヌの発表会会場に選ばれたのは、都内にあるフランス政府公式の機関「アンスティチュ・フランセ東京」。かつてフランス大使館があった敷地内には映画館や図書館、レストランなどがあり、今回の限定車が映画にまつわるモデルであることから、プレゼンテーションは映画館で実施された。

 発表会では、まずルノー・ジャポン 代表取締役社長の大極司氏が登壇し、「ルノーは34年にわたってカンヌ国際映画祭を協賛しており、オフィシャルカーの提供などを行なっている。毎年たくさんのスターをレッドカーペットまでお届けするといった活動をしている」とコメントするなど、ルノーとカンヌ国際映画祭の関係について紹介。

 また、今回のキャプチャー カンヌの発売日が6月23日になったことについては、6月24日から始まるルノー、ラコステ、エールフランスが協賛する「フランス映画祭 2016」に合わせたためと説明したほか、キャプチャー カンヌについては「ブルーのボディカラーにブラウンのルーフの組み合わせなど、なかなか日本では見ることができない仕様はフレンチタッチならでは。我々が発信する“フランスらしさ”を感じてもらえれば」と述べた。

 このあと、ルノー・ジャポン マーケティング部チーフプロダクトマネージャーのフレデリック・ブレン氏と、アンスティチュ・フランセ東京で館長を務めるジャン=ジャック・ガルニエ氏によるトークセッションが開かれた。

ルノー・ジャポン マーケティング部チーフプロダクトマネージャーのフレデリック・ブレン氏(左)と、アンスティチュ・フランセ東京で館長を務めるジャン=ジャック・ガルニエ氏(右)

 ブレン氏はルノー創業者のルイ・ルノーがクルマの製造をはじめたブローニュ・ビヤンクールが映画産業の地であり、「映画の父」と呼ばれた映画発明家のリュミエール兄弟の第1作目にルノー車が使われてから110年以上の歴史があること、カンヌ国際映画祭をはじめとする各映画祭でルノー車を提供していることなどについて説明し、「大事なのは“クルマを出す”ということはVIPを運ぶだけでなく、ルノーというブランドを著名人に知ってもらうことで映画監督に使っていただくきっかけになる」と、ルノーにとってカンヌ国際映画祭はクルマをアピールする重要な場所であることを説明。

 そしてジャン=ジャック・ガルニエ氏は、「カンヌ国際映画祭はもっともインパクトのある国際映画祭で、およそ5000人のメディアが訪れる。無名の監督、俳優、女優が評価される場であり、そこは他の国際映画祭と異なるところ。例えば『マッドマックス(1979年)』はカンヌ国際映画祭の小さな映画館で初めて上映されたわけだが、今や『マッドマックス 怒りのデス・ロード』はアカデミー賞で6部門を受賞している」と、カンヌ国際映画祭が新人の登竜門という側面もあることなどが紹介された。