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ルノー、パイオニア製8インチカーナビなどを装備した限定車「キャプチャー カンヌ」発表会

仏ルノーの新ブランドシグネチャー「RENAULT-Passion for life」も公開

2015年6月23日開催

 ルノー・ジャポンは6月26日、コンパクトクロスオーバー「キャプチャー」に同日設定して発売した限定車「キャプチャー カンヌ」の発表会を都内で開催した。キャプチャー カンヌは限定40台が用意され、価格は289万円。このほか装備などの詳細については、関連記事(http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20150626_707560.html)を参照していただきたい。

限定車の「キャプチャー カンヌ」。ボディーカラーは「イヴォワール/ノワール エトワール M」
前後に205/55 R17サイズのコンチネンタル製タイヤを装着
限定車の外観での特徴は、ボディー後方の左右に設置した「カンヌ国際映画祭公式エンブレム」
インパネの中央にパイオニア製8インチカーナビ「CAP152-RL09I」を装着。8インチのVGAモニターを備えるナビを設置するため、センターパネルも純正仕様と異なる専用品を採用。また、カードキーをスロットに差し込んで電源ONになったときのオープニング画面もルノーとカンヌ国際映画祭のマークを使った専用デザインとなっている
ベースとなる「AVIC-RL09」でも話題を集めた多機能リモコンの「スマートコマンダー」は、センターコンソールの収納スペースに取り外し式のリッドを新設してボルトで固定。後席の乗員もスマートコマンダーが利用でき、収納スペースも活用できるよう工夫されている
フランスのオーディオメーカーであるフォーカル製の「Music Liveスピーカー」を標準装備。8インチモニターを持つカーナビと合わせ、映画祭の雰囲気を車内に与える
アイボリー/ブラック色のCABANA製レザー&レザー調コンビシート表皮を採用
ルノー・ジャポン 代表取締役社長 大極司氏

 発表会では、まずルノー・ジャポン 代表取締役社長の大極司氏が挨拶を行い、「この限定車のバックグラウンドについては、後ほどチーフプロダクトマネージャーのフレデリック・ブレンが説明しますが、私どもはこれから、フランスの代表的な文化の1つであります映画や、ずっとコラボレーションしているピエール・エルメさんなどの食文化、あるいはアウトドアスポーツなど、いろいろなところでフランス文化に関するサポートをしていきたいと思っています。そして、お客さまといっしょに楽しんでいきたいと思っています。これからもルノー・ジャポンはフランス文化とともに、お客さまと“好きを走っていきたい”と思います」とコメントした。

 続いて解説を担当したルノー・ジャポン マーケティング部チーフプロダクトマネージャーのフレデリック・ブレン氏は、フランスの映画界とルノーが培ってきた1世紀以上という長い歴史について語り、フランス各地で開催される映画祭にルノー車をオフィシャルカーとして提供しているほか、映画制作時に劇中車やスタッフの移動などにルノー車が使われていることを紹介。世界的に有名な「カンヌ国際映画祭」では、32年に渡ってオフィシャルカーを用意。監督や出演者が空港から会場まで移動したり、会場とホテルの往復などにも利用され、レッドカーペットの上に停車するようになっているとアピールした。

 フランス政府が映画のプロモーションを行うため、地中海に面した温暖な観光地であるカンヌの街を舞台にスタートさせた映画祭では、現地の名物となっているヤシの木をロゴに採用しており、オフィシャルカーにもロゴを使った公式エンブレムを設置。このイメージを受け継ぐキャプチャーの限定車でも、ボディーにヤシの木のロゴマークが装着されていると解説した。

ルノー・ジャポン マーケティング部チーフプロダクトマネージャー フレデリック・ブレン氏は「キャプチャーは我々のモデルで一番お洒落でエレガントなクルマです。ボディーカラーにもノワールのボディーにイヴォワールのルーフ、そしてこちらにあるイヴォワールのボディーに黒いルーフを組み合わせた2つを用意しました。これらはキャプチャーのなかでもっともお洒落でエレガントなデザインになります」と紹介
温暖で風光明媚な観光地であることをイメージさせるため、ヤシの木を使ったカンヌ国際映画祭のロゴマーク。オフィシャルカーにも公式エンブレムが設置され、今回の限定車でもエンブレムを装着している
通常のオプション設定で用意する7インチから、さらに大きな画面で映画などを楽しめる8インチのパイオニア製カーナビを標準装備。映像に加えて迫力あるサウンドも実現するため、フランスのオーディオメーカーであるフォーカルのサウンドシステムを導入。ルノー車でフォーカルの製品を採用するのはアヴァンタイム以来になるとのこと
新ブランドシグネチャー「RENAULT-Passion for life」を紹介する大極氏

 このほか、限定車の発表に合わせ、仏ルノーが世界共通のブランドシグネチャーとして、新たに「RENAULT-Passion for life(ルノー パッション・フォー・ライフ)」を公開したことも発表された。

 新たなブランド活動について大極氏は、「私どもの発表会に来たことがある人は『なんだ同じような話しじゃないか』と思うかもしれませんが、同じです。私はブランド活動というのは、ぶれずに、とにかくひたすら同じメッセージを出していかなければならないと思っています。私どもは5年前に、ルノーブランドを日本でどのように再興し、きちんと確立していくかを考えました。そこでブランドメッセージを『Vis Tes Passions(ビテパッション)』『好きを走れ』と決めて活動してきました。この好きを走れというのは、クルマを売るだけではなく、お客さまのクルマを楽しむ生活、お客さまのこだわりのある生活、好きなものに囲まれて楽しむ生活というライフスタイルをサポートしていきたいと考えました」とコメント。

 さらに大極氏は「そしてこのたび、フランスのルノー本社はブランドメッセージを変更してきました。それがこの『パッション・フォー・ライフ』で、これはどこかで聞いたような言葉。それは私どもが5年前にスタートしたブランドメッセージそのものです。私どもルノー・ジャポンとルノー本社は同じ思いで活動してきたのだとつくづく思います。今回の変更は、ルノー・ジャポンでは2013年から導入しているルーテシアやキャプチャーなどが採用している、デザイン担当のトップであるヴァン-デン-アッカー氏が提唱したサイクル・オブ・ライフが世界的に大ヒットしたことを受け、このエビデンスの表現を、ブランドメッセージも合わせた形に変えようということで誕生したものです。このパッション・フォー・ライフという言葉に変わったことを受け、我々もますますお客さまとパッションで繋がる活動に注力してきたいと思います」と意気込みを語りつつ、新しいブランドシグネチャーが、デザイン戦略の「サイクル・オブ・ライフ」と連動していることを解説した。

新ブランドシグネチャーでは、これまで以上にロゴマークのダイヤモンドを輝くように強調。新スローガンでもある「RENAULT-Passion for life」は、日本語ではこれまでどおり「好きを走れ」と表現されるとのこと

(編集部:佐久間 秀)