【6 Hours of Fuji】アウディ、サポーター応援イベント「Audi ultra experience」開催
“AUDI VIP”が集まってアウディチームを応援

決勝レース直前に行われたグリッドウォーク

2012年10月14日開催



 富士スピードウェイを舞台に開催された世界耐久選手権(WEC=World Endurance Championship)の第7戦「富士6時間耐久レース(6 Hours of Fuji)」。WECはシーズン2戦目からトヨタがハイブリッドマシン「TS030 HYBRID」を投入し、日産、ホンダもエンジン供給という形で参戦。24年ぶりの開催となる富士スピードウェイでは、佐藤琢磨、中野信治といった日本人選手がスポット参戦するなど、日本のレースファンにとって見逃せない1戦となった。

 CarWatchでも、現場である富士スピードウェイから定期更新を行ってレースの模様をお届けしているので、レース全体の展開やリザルトについては関連記事でご確認いただきたい。

スターティンググリッドに並ぶマシンを間近に見学できる

 そんなWEC第7戦だが、今シーズンのWEC総合成績で圧倒的なリードを築き、長年に渡ってモータースポーツに熱い情熱を注いできたアウディ陣営にとっても、王者のプライドを懸けて負けられないレース。そこでアウディ ジャパンは、チームを熱烈に応援してくれるサポーターと集まって応援するイベント「Audi ultra experience(アウディ ウルトラ エクスペリエンス)」を実施した。

予選2番手となった「Audi R8 e-tron quattro(1号車)」タイヤを供給するミシュランのミシュランマンとのツーショット
予選3番手となった「Audi R8 e-tron quattro(2号車)」
ファンから贈られた「必勝」のはちまきを身につけ笑顔を見せるアウディチームのピッチクルー
レースのセーフティカーにはアウディ「RS 5」が採用されている富士スピードウェイを象徴する西ゲート前にもアウディモデルを展示

 このイベントに招待されたのは、「AUDI VIP」と呼ばれるアウディオーナーや、タグホイヤーなどアウディのレース活動と日ごろから親交のある企業の社員といった方々。決勝が行われた10月14日には約250人のAUDI VIPが富士スピードウェイに足を運んだ。

 応援会場として富士スピードウェイのピット2階「クリスタルルーム」が用意され、ホームストレートとアウディチームのピットの間近からレースを観戦。さらにレースについての理解度を高めるさまざまなスペシャルプログラムが設定され、参加者はプログラムを受けつつアウディの2台のマシンを熱く応援した。

モニターなどの情報を見ながらレースを観戦ホームストレートを駆け抜ける「Audi R8 e-tron quattro(2号車)」
レース中のピット作業なども間近に見学可能。レース中のアクシデントでマシンが緊急ピットインしてくるシーンもあった
レース開始を目前に控えたドライバーたちによる挨拶。左から「Audi R8 e-tron quattro(2号車)」を担当するアラン・マクニッシュ、トム・クリステンセンの2選手。「Audi R8 e-tron quattro(1号車)」を担当するブノワ・トレルイエ、アンドレ・ロッテラー、マルセル・ファスラーの3選手「富士スピードウェイはトヨタのホームグラウンドになるのでファイティングスピリットを持って戦いに臨みたい。朝に行ったウォームアップはあくまで車両の状態を再確認する走行だが、チェックしてみたところ車両のバランスはよかったので、トヨタ勢とバトルするのを楽しみにしているよ」と意気込みを語ったトム・クリステンセン選手マルセル・ファスラー選手は富士スピードウェイを走るのは“プレイステーションで経験があるだけ”と語り、実際に走行するのは今回が初めてだと明かす。本当ならもう少しラップ数を重ねてから挑みたいところだったが、3人で1台のマシンをドライブするチーム体制なので理解しているとコメントした
F1やル・マンで活躍したエマニュエル・ピロ氏が、アウディのレースマシンが持つ特性やレースの見どころなどを解説。ステージ上の大型モニターには、通常のオンボード映像に加え、ここだけに特別に車両のエンジン回転数やギヤ、前後左右のGなどの情報がリアルタイム表示されていた決勝レース中のピット内部を見学できるガイドツアーも実施。アウディスポーツのインストラクターであるミルコ・ピラキオ氏から解説が行われた
レースで使用された本物のタイヤを触る機会も与えられた。じんわりと熱が残るタイヤは表面に指がくっつく状態だったが、走行中のタイヤは触れないほど高温になり、表面がベタベタになると言うレースで使われたタイヤを、ミシュラン専属スタッフが洗浄しているシーン。もう使い終わったタイヤなのにと不思議に思うところだが、汚れを落とすことでホイールに亀裂などのダメージが入っていないか確認し、マシンの現在の状況チェックや情報の蓄積に役立てるとのこと
富士スピードウェイのクリスタルルームがアウディチームの応援会場に変身
応援会場の一角には、本格的なコックピットコントローラーを使ったレースゲームも設置。E・ピロ氏と少年の対決も実現!?ケータリングコーナーも充実していた

(佐久間 秀)
2012年 10月 14日