WTCC開催直前、最強シボレーチームのドライバーが来日 東京・麻布十番にWTCCマシンのレプリカ展示 |
今週末、10月20日~21日に鈴鹿サーキットで「2012 FIA 世界ツーリングカー選手権シリーズ 日本ラウンド(WTCC KENWOOD Race of Japan)」が開催される。このWTCCで、現在シリーズチャンピオンを争っているのが、シボレーワークスの3人、イヴァン・ミューラー選手、ロバート・ハフ選手、アラン・メニュ選手だ。その3選手のうち、ハフ選手、メニュ選手を招いて、10月16日、麻布十番でシボレーのパーティが開催された。なお、ミューラー選手も参加予定だったが、航空機がキャンセルとなったことにより、残念ながらパーティは欠席となっていた。
メニュ選手のマシン | ハフ選手のマシン。いずれも昨年のWTCC鈴鹿時のもの。屋根に出身国の国旗が描かれている | ハフ選手(左)と、メニュ選手(右) |
麻布十番に登場した、WTCCマシンのレプリカ | パーティは、麻布十番のWhite Smoke(ホワイト・スモーク)で開かれた |
ゼネラルモーターズ・ジャパン 石井澄人代表取締役社長。ネクタイはもちろんシボレーカラーの蝶ネクタイ |
パーティの冒頭、シボレーを販売するゼネラルモーターズ・ジャパンの石井澄人代表取締役社長が挨拶。シボレーワークスは今年で撤退することが決まっているが、2010年、2011年に続き、メーカーチャンピオンの3連覇を目指しており、「WTCCとしては初めてとなる3連覇の偉業を成し遂げたい」と語った。また、ドライバーズポイントでは、ミューラー選手とハフ選手が315ポイントで同ポイント。メニュ選手が267ポイントで、2人を追いかける形となっている。
WTCCは、1度の開催で2回の決勝が行われており、残るは鈴鹿、上海、マカオの3開催6戦。1位は25ポイント、2位は18ポイントで、まだまだチャンピオンの行方は分からない。鈴鹿への抱負を聞かれたハフ選手は「まずは、シボレーの3人が活躍して、メーカーチャンピオンを獲得すること」と言い、最終シーズンとなるチームとしての優勝を目指している。
この鈴鹿のWTCCからホンダがWTCCシビックで世界選手権に復帰するのも大きな話題だが、それについてメニュ選手は「ホンダと一緒になってやっているイタリアのチームは優れているし、ドライバーもよく知っている」「ホンダはエンジンの能力が高い」と言い、初戦からある程度のポテンシャルを発揮すると見ているようだ。一方、ハフ選手は「初戦となるのでまずは完走することが大事だろう」と語り、安定志向の戦略で来るのではないかとの見方を示した。
昨年のWTCC鈴鹿では、1戦目がメニュ選手、ハフ選手、マイケル・ニケルズ選手(セアト)の順、2戦目がトム・コロネル選手(BMW)、ミューラー選手、ハフ選手の順。鈴鹿においてもシボレーチームが強力であることは実証済みで、熟成の進んだシボレー・クルーズで、まずはメーカーチャンピオンを鈴鹿で決めようとしている。
(編集部:谷川 潔)
2012年 10月 17日