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WTCC開幕戦、シボレーのイヴァン・ミューラーがレース1、2を制す
レース2ではホンダのタルクィーニ選手が3位入賞
(2013/3/27 11:08)
3月24日(現地時間)、WTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)開幕戦がイタリア・モンツァサーキットで行われた。
2レース制となる決勝は、ともにシボレーのイヴァン・ミューラー(シボレー クルーズ 1.6T RML)が制した。今年からフル参戦を開始したホンダ(カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム)はレース1で4位と5位に、続くレース2ではガブリエル・タルキーニが参戦早々から3位表彰台を獲得した。
2012年限りでシボレーワークスが撤退、それに代わりホンダとラーダがワークス参戦する今シーズン。予選はセッション中、常にトップをキープしていたシボレーのイヴァン・ミューラーが1人56秒台をマークしてポールポジションを獲得。同チームのトム・チルトンが2番手、アレックス・マクドワル(シボレー クルーズ 1.6T、bamboo engineering)が3番手につけ、シボレーがフロントローと上位を占めた。
ホンダ勢はガブリエル・タルキーニが7番手でQ1を通過。Q2に進出して5番手のタイムをマークしたが、他車にヒットしてしまいグリッド降格のペナルティを課せられた。ティアゴ・モンテイロはQ2進出ならずの15番手と振るわなかった。
雨天のなか行われた決勝レース
決勝レースは両レースとも強い雨の中行われた。
レース1は、ポールポジションからスタートしたイヴァン・ミューラーがトップを譲ることなくポール・トゥ・ウィンを飾り1勝。トム・チルトンがそれに続き、RMLがワン・ツー・フィニッシュ。アレックス・マクドワルも3位入り、シボレーが表彰台を独占する結果となった。
ホンダ勢は、ガブリエル・タルキーニが1周目に9位から周回ごとに順位を上げる激走を見せ、8周目に4位に浮上するとそのままチェッカー。ティアゴ・モンテイロも、14位から4周目に8位に、9周目には5位につける快進撃を見せ、ホンダは初戦を4位と5位で終えた。ホンダのピットは大歓声と拍手で両ドライバーを迎えた。昨年シボレーで初のチャンピオンを獲り、今季セアト レオンで参戦のロバート・ハフ(セアト レオン WTCC)は6位だった。
レース2は、予選9番グリッドからスタートしたイヴァン・ミューラーが4周目にトップに立ち、そのまま優勝、開幕2連勝を飾った。予選5番グリッドからスタートしたガブリエル・タルキーニは、スタートで2位に浮上すると、1周目にはトップを走行してレースをリードするが、9番グリッドから怒濤の追い上げでピタリと後ろにつけていたイヴァン・ミューラーに4周目にパスされ2位に。
7周目には予選3番グリッドからスタートしたシボレーのミハエル・ニカエル(シボレー クルーズ 1.6T、Nika Racing)に抜かれ3位に後退してしまう。後半、セアトのマルク・バッセング(セアト WTCC)との4ラップ続く3位争いを展開するも、3位を堅守して表彰台を獲得した。3位表彰台獲得の瞬間、ガッツポーズと大歓声に沸くホンダのピット。スタッフが総出でタルキーニを出迎えた。
予選13番グリッドからスタートし、8位でレースを終えたモンテイロもタルキーニの表彰台を祝福。タルキーニは28ポイント獲得でランキング3位。モンテイロは14ポイント獲得でランキング6位で初戦を終えた。ディフェンディング・チャンピオンのロバート・ハフは10位でレースを終えている。