三菱自動車、新型「アウトランダー PHEV」の実質負担額300万円以下から 11月30日から予約受付開始。計5グレード展開 |
三菱自動車工業は11月30日、プラグインハイブリッド(PHV)車である新型「アウトランダー PHEV」の予約受付を開始した。
価格は、経済産業省の「クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金」が適用されることを前提に試算した場合、実質的な負担額が300万円以下になるよう設定するとしており、「E」グレードで300万円以下、「G」グレードで約320万円からと発表。
アウトランダー PHEVは、10月にフルモデルチェンジした新型アウトランダーをベースにしたPHV車で、2013年1月の発売を予定。9月のパリモーターショーでワールドプレミアを果たしている。
パワートレーンは、長距離移動ニーズの高い中型乗用車クラス以上のカテゴリー向けに新開発した「プラグインハイブリッドEVシステム」を搭載するとともに、直列4気筒2.0リッターのMIVECガソリンエンジンと発電量70kWのジェネレーター(発電機)をエンジンルーム内に収める。「日常は環境に優しいEV走行で、遠出はモーター主体のハイブリッド走行」「ツインモーター4WDによる優れた走行性能」「エンジンで発電して停車中・走行中に充電できる『バッテリーチャージモード』や、車載コンセントから最大1500Wの電気が取り出せる『給電機能』など、大容量バッテリーによるユニークな機能」といった特長を備える。
グレード展開については、装備を厳選した「E」、実用装備の「G」、先進安全技術「e-Assist(イーアシスト)」を標準装備した「G Safety Package」、これにカーナビゲーション等を追加した「G Navi Package」、さらに本革シート等の快適装備も充実させた「G Premium Package」の計5グレード構成となる。
なお、バッテリーの充電時間やEV走行可能距離といった数値は目標値または計画値となっているものの、9月の車両概要の発表の段階ではAC200V(15A)による満充電の時間が約4.5時間だったところ、約4時間に短縮。
また、EV走行可能距離は55km以上から60.2kmに、航続可能距離は880km以上から897kmに、さらにEV走行時(外部充電による電力を満充電から使い切るまで)の燃費とハイブリッド走行時の燃費に、国土交通省が定める係数をかけた複合した代表燃費値である複合燃料消費率は61km/L以上から67.0km/Lと、それぞれ向上している(すべて目標値、JC08モード)。
そのほか車両のスペックについては関連記事(http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20120906_557735.html)を参照されたい。
(編集部:小林 隆)
2012年 11月 30日