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アイモバイル、クルマに後付け可能な衝突防止警告装置「Mobileye-560」

ログ記録などスマートフォン連携が可能に

クルマに後付け可能な衝突防止警告装置「Mobileye-560」。スマートフォン連携も可能
2013年6月1日出荷開始

16万8000円

 アイモバイルは3月15日、クルマに後付けが可能な衝突防止警告装置「Mobileye-560」を発売すると発表した。価格は本体、取付費込みで16万8000円。6月1日より出荷を開始する。

 Mobileye(モービルアイ)は人や車両、車線を画像認識し、事故を未然に防ぐ装置で、対応する車両に後付けすることができる。従来タイプの製品は、世界50カ国で販売され、日本では2011年12月から法人向けに販売を開始、2012年4月から個人向けの販売も開始し国内で累計1万台の出荷を達成した。

モービルアイの機能紹介映像
スマートフォンにログが残され解析することができる

 「Mobileye-560」は機能、性能は従来機と変わらず、Bluetoothを使用してユーザーが持つスマートフォンと連携する機能を搭載した。本体付属の警告表示装置「アイウォッチ」と同等な警告をスマートフォンに表示することができるほか、ペアリング中に発生した警告のログをスマートフォンに記録することができ、運転の癖を解析することで予防安全に役立てることができると言う。

 3月15日に開催された新製品発表会では、従来機のMobileye C2-270を大量導入した住友三井オートサービスの中川武彦部長と、VIPライナーのブランドで高速バスを運行する平成エンタープライズの田倉貴弥代表取締役は声を揃えて事故防止に大きな効果があると説明した。なお、Mobileye-560の発売後も従来機のC2-270は販売を継続する。

 対応するスマートフォンはBluetoothを搭載しiOS 5以上、Andorid 2.2以上。専用のキャリブレーションツールやソフトウェアが必要なため、車体への取り付けを自分で行うことはできない。

 Mobileyeの基本機能は、前方車両衝突警報、歩行者衝突警報、車線逸脱警報、前方車間距離警報、仮想バンパーの5つ。Mobileyeに内蔵された画像処理半導体EyeQ2は、BMW、ボルボ、フォード、GMなど海外の多くの自動車メーカーにOEM供給され、日本でも同半導体を搭載した市販車の販売が始まっている。

Mobileyeの警告イメージ

(奥川浩彦)