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プロドライバーとアマドライバーが一緒になって戦う「インタープロトシリーズ」概要発表

開幕戦は6月22日~23日、富士スピードウェイにて

インタープロトシリーズで使用される車両“kuruma”
2013年4月29日発表

 4月28日~29日、SUPER GT第2戦を開催中の富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町)にて、PETRONAS TOM'S監督の関谷正徳氏がその準備に3年の年月をかけ、今年から開催される「インタープロトシリーズ」の専用マシンが公開された。SUPER GTの決勝日となる29日には、デモランも実施した。

富士スピードウェイで初公開されたインタープロトシリーズ使用車両

 インタープロトシリーズは、専用に設計されたマシンによるワンメイクレースとなっており、アマチュアのジェントルマンドライバーとプロドライバーがマシンをシェアして行われる業界初のプロ・アマシリーズとなる。

 1日目にジェントルマンドライバーによる予選と10ラップの決勝(レース1)、そしてプロドライバーによる予選を実施。1日目にはジェントルマンドライバーによる15ラップの決勝(レース2)とプロドライバーによる22ラップの決勝が行われる2日間開催方式。レース時にはパドックが開放され、場内ではさまざまなイベントが予定されている。現状でのエントリーは8台で、レースのスケジュールは以下のとおり。

レース日付備考
開幕戦6月22日~23日2013 Fuji Champion Race Series Rd.3と併催
第2戦8月24日~25日2013 Fuji Champion Race Series Rd.4と併催
第3戦9月21日~22日2013 Asian Le Mans Series Rd.5と併催

 入場料は土曜日1000円、日曜日2000円(駐車場無料、中学生以下無料[要保護者同伴])。

 マシンは“kuruma”と名付けられたシリーズ専用設計の国産レーシングカー。ドライバーの安全確保を最優先に考えられたカーカーボンモノコックとパイプフレームによるハイブリッド構造のシャシーに、3950ccのV型6気筒エンジンが組み合わされる。

 今回公開されたのは2台で、ゼッケン19を付けたユーシンチームアキュームよりエントリーするPasar IPS 01(パサール アイピーエス ゼロワン)など。

 Pasar IPS 01のメインスポンサーはNEXCO東日本(東日本高速道路)のSA(サービスエリア)、PA(パーキングエリア)の管理運営企画を行うネクセリア東日本で、同社が担当するSA、PAの名称としてPasar(パサール)の名を記憶している人も多いだろう。これからPasarではレースのキャンペーン等チームだけではなく、このシリーズ全体のPRも積極的に行って行くとのこと。すでにドライバーはプロドライバーに黒澤琢弥選手、ジェントルマンドライバーに伊藤良雄選手に決定しており、会場でもファンとの交流を楽しんでいた。

(高橋 学)