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伊ランボルギーニ、“戦闘機仕様”の1人乗りスーパーカー「エゴイスタ」

脱着可能なコクピット、アンチグレアウインドー、対レーダー素材のボディーを採用

サンタアガタ・ボロネーゼで開かれたランボルギーニ50周年イベント「グランド・ツアー」で公開された「エゴイスタ」
2013年5月12日(現地時間)公開

 伊ランボルギーニは5月12日(現地時間)、伊サンタアガタ・ボロネーゼで開かれたランボルギーニ50周年イベント「グランド・ツアー」において、1名乗車のスーパーカー「Egoista(エゴイスタ)」を公開した。

 エゴイスタは1シーター仕様のスーパーカーで、同社の歴史に敬意を表して制作されたもの。グランド・ツアーに出席した、フォルクスワーゲングループのデザインを統括するワルター・デ・シルバ氏は、「1人乗りとして快楽を謳歌し、自分自身を最大限に表現できるよう、ただ1人のためだけに作られた車」と、エゴイスタについて解説している。

 エゴイスタにドアはなく、代わりに戦闘機のキャノピーのようなものがつく。そのためドライバーが外に出るにはまずハンドルを外し、それからキャノピーを開いてシートに立ち上がり、左側のボディーに用意される指定の場所に腰掛ける。そしてコクピット内に残した足を180度旋回させ、車外に出る。

 エゴイスタは1人乗りのため、コクピットはテーラーメードスーツのようにドライバーに合わせてデザインが可能。これは緊急時にコクピットの放出が可能なアパッチ・ヘリコプターからインスピレーションを得たもので、実際に着脱が可能と言う。また、アルミニウムやカーボンといった軽量素材を用いたボディーは、特殊な対レーダー素材も使われるとともに、ガラスにはオレンジ色のグラデーションとなるアンチグレア仕様を採用。

 機能性を追求し、極めて合理的に作られたと言うインテリアでは、戦闘機特有のヘッドアップ・ディスプレイを備えるほか、4点式シートベルトやレーシング・シート、エアバッグなどを装備する。

 なお、パワートレーンの詳細は明らかになっていないが、最高出力600HPのV型10気筒5.2リッターエンジンを搭載する。

(編集部:小林 隆)