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J.D.パワー、ミシュランが10年連続で冬用タイヤ顧客満足度第1位に
「2013年日本冬用タイヤ顧客満足度(W-TSI)調査」より
(2013/5/31 15:56)
J.D.パワー アジア・パシフィックは5月31日、「2013年日本冬用タイヤ顧客満足度(W-TSI)調査」の結果を発表した。
この調査は冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ)に対するユーザーの満足度を測定するもので、今年で10回目を数える。2010年5月~2013年2月までに自家用乗用車(軽自動車を含む)のスタッドレスタイヤを新品で購入し、現在も使用している一般消費者を対象に調査。2月にインターネット調査を実施し、総計7464人から回答を得ている。
冬用タイヤに対する総合的な満足度は、「凍結路面での走行性能」(25%)、「積雪路面での走行性能」(25%)、「耐久性/信頼性」(15%)、「ドライ/ウェット路面での乗り心地/静粛性」(13%)、「見映え」(12%)、「ドライ/ウェット路面でのハンドリング/グリップ性能」(10%)の6つの要素で構成されている(カッコ内は総合満足度に対する影響度)。
その結果、総合満足度ランキングでは10ブランド中、ミシュランが644ポイントで第1位となり、同調査を開始した2004年以来、10年連続で顧客満足度第1位に輝いた。以下、ブリヂストンの609ポイント、ヨコハマタイヤ(横浜ゴム)の567ポイント、ピレリの557ポイントが続く結果となった。業界平均は581ポイントだった。
1位のミシュランは、「ドライ/ウェット路面でのハンドリング/グリップ性能」といった基本性能領域が強みになっているほか、「積雪路面での走行性能」が昨年比で改善傾向にある結果になったとしている。
また、今回の調査でどのような走行路面コンディションでスタッドレスタイヤを使っているか聞いたところ、一般路面を走行する割合が全国平均で66%、多降雪地域(北海道、青森、岩手、秋田、山形、新潟、富山、石川、福井、鳥取)でも38%という結果だったと言う。
そのことから、同社のオートモーティブ部門エグゼクティブディレクターである木本卓氏は、「冬用タイヤ市場での差別化要因として冬季路面性能以外の基本性能の改善が挙げられる。実際に市場全体として冬用タイヤといえど、一般路面を走行するシチュエーションが過半数以上を占めており、冬用タイヤの性能として一般路面での走行性能をおろそかにしない事が、顧客満足度向上のためには不可欠であろう」と指摘している。